第105話☆はじまりは2つ ページ16
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郁弥side
ベランダから夜空を見ながらスマホを耳に当て、Aの声を聞く。
Aの願い事と僕の願い事がまさかの同じ。
郁「(それほど好きって事か…)」
僕もAも、もうお互い離れられないのかもしれない。
郁「…A」
貴《…ん?》
郁「明日だけじゃなくても、明後日も…いや、この先ずっとAと一緒にいる。
Aが心配するような事はきっと起きないよ」
貴《な…なんか、それ……プロポーズに聞こえる》
…やべ…
郁「ぃ、いいじゃん別に…///」
貴《ありがとう》
郁「…ん」
恥ずかしくなりながら、もう一度夜空を見上げた。
…もう星は降っていなかった。
貴《流れ星、もう終わったのかな…》
郁「たぶんね。…もう寝た方がいいよ」
貴《そうだね。明日も大会だし、夜更かしはよくないっ》
郁「今したじゃん」
貴《ほっといて?》
郁「はいはい。…おやすみ」
貴《おやすみなさい》
電話を切って僕は項垂れた。
明日もあるんだ。
Aと僕の願いがかかった明日…
僕たちの夢と約束…
Aと世界で戦う。
だから明日も仲間と戦うんだ。
郁「……A…」
部屋に飾ってあるヒマワリの花
テーブルには飲みかけのミルクティー。
ヒマワリとミルクティーがAに見える。
髪はミルクティー色…
名前は向日葵で「あおい」
向日葵から始まったんだ。
終わりなんてない
郁「明日もきみといられますように」
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作者名:黒なっち | 作成日時:2021年8月9日 19時