__鶴姫__2【ツルネ】

57射＊菅原兄弟 ページ11

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千「あれ？」

万「あれあれ？」


千・万「あれ〜？」





うわっ、揃った。






千「そこの2人、中学の時に愁と同じチームだったヤツだろ？確か鳴宮くんと竹早くんだったけ？｣


万「ほんとだ！3人立ちで大前やった奴だ！
確か県大会決勝で早気になって自滅したんじゃなかったっけー？

あれから早気は治ったのー？｣






貴「……(イラッ」







自滅、ですって…？








千「まっ、俺らも会短いから気にすることなーいよっ」


万「千兄、会が短いのと早気は別ものだってぇ」


千「ああ、そっか」






千・万「ぷぷぷぷぷ」





グーにした手で口を押さえて笑う姿がシンクロしている。







海「なんだてめぇら！！」




貴「！」






海「出来損ないのドッペルゲンガーみたいに並びやがって。もっとホラーな顔にしてやろうか！？」




静「やめるんだ小野木！」



海「うっせえな！仲間バカにされて黙ってられっかよ！！」





湊「！」








貴「やめなさい海斗！」




海「Aは引っ込んでろ！」


貴「ここで揉めたら試合出られないでしょ！」









千「あれ！」


千・万「あれれれ〜！」







菅原兄弟は海斗を押しのけて私に詰め寄ってきた。







千「君ひょっとしてひょっとするけど、鶴姫じゃん！」


万「うわぁ本物！噂通りめっちゃ美少女だ！」

千「更に噂通り、頰に傷がある。かっけ」







貴「…なんなの」







空気読めない…








木村「何を揉めているんです！」





万「なんでもないっスよ、部長」






なんでもあります。

ドツきたいよ私。









？「千、万」





誰かが多分双子の名前を呼ぶ。




湊の空気が張り詰めた。

先程まで黙っていた湊が立ち上がる。





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