95射*いってらっしゃい ページ49
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貴女side
練習が終わって、夕焼けに染まる道場…
今日は兄さんと帰る予定で待っていた。
実はさっき、湊達からある話をしていた。
滝「A」
貴「?」
滝「…帰る前に話があるんだ」
珍しく真剣な表情をする兄。
滝「大曾根先生を知っていよな…?」
貴「もちろん」
滝「……会いに行こうと思うんだ。爺さんを知るために…」
貴「!」
滝「俺は___」
貴「行ってきて!!」
滝「!?」
貴「さっき湊から聞いたよ!心配しなくても大丈夫だから!お爺ちゃんのことちゃんと知ってきてよ…!
それで…ちゃんと帰ってきて。兄さんが帰ってきてくれたら、それでいいから……」
私の言いたいこと、湊が兄さんに伝えてくれたんだ…
私がずっと言えなかったことを…
滝「ありがとうな、A」
私の頭を撫でる兄さん。
安心しているようだった。
滝「本戦までには戻って来るからな」
貴「うん…っ」
あーもう…泣きそう……
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滝「__さて、いよいよ明後日が県大会本戦だ。
俺は個人的な用事で明日、部活を休むが…」
妹尾「私たちのことは気にしないで、コーチは自分のすべきことをしてください」
白菊「男子のお尻を叩くのは私たちでもできますし」
花沢「まかせてくださいっ。ビシビシやっちゃいますから!」
いい仲間を持ったよね…私たち
遼「それ、ちょっと怖いんだけど…」
七「いやぁ、女子に罵られつつ特訓させられるというシチュもそれはそれで…」
白菊「エセ王子はお黙りなさい」
貴「…(引」
七「エセって?!それはさすがに酷いっしょ!
……はい良いです。エセ王子ですよ〜。はーいはい…」
静「と、まあ。こんな調子でいつも通りやりますから、滝川さんはご心配なく」
滝「すまない、感謝する。ありがとう皆。
明後日の本戦までには必ず戻ってくるから、最後の一日を無駄にしないよう練習してくれ」
「「「はい!」」」
皆は練習に入り、私は兄さんを見送ることにした。
全運転席に入った兄さんに念押しするように伝える。
貴「さっきも言ったけど、心配しなくていいからね…」
滝「ああ。ありがとうな、A」
貴「いってらっしゃい」
車を走らせた兄さんに、私は手を振った。
貴「さて…練習しますか!」
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黒なっち(プロフ) - うさぎ。さん» あ…本当っすね…やだお恥ずかしい\(//∇//)\ありがとうございます!!!直してきまーす (2023年2月26日 15時) (レス) id: da9851d8b5 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ。(プロフ) - 作品とても素敵です!!夢主ちゃん可愛くて大好きです!!そこで、一つ気になったのですが、65射で「気よう」と何度も出てくるのですが、恐らく「気負う(きおう)」かと思われます。突然の指摘すみません。これからもずっと読ませていただきます!!! (2023年2月26日 14時) (レス) @page19 id: 3584ffefb8 (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - マイさん» 何ヶ月も更新してなくて本当に申し訳ないです。そしてありがとうございます!! (2019年12月1日 11時) (レス) id: 29eca2b325 (このIDを非表示/違反報告)
マイ(プロフ) - この前初めから見直させていただきましたがやはり面白くて素晴らしいと思います!今日のツルネを見た後更新されているのに気付き大興奮です。更新楽しみにしてます!長文失礼いたしました。 (2019年12月1日 4時) (レス) id: 4011e0822b (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - 何でも屋さん» 好み!?ありがとうございます!!! (2019年5月16日 13時) (レス) id: 29eca2b325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒なっち | 作成日時:2019年4月14日 2時