__鶴姫__【ツルネ】

32射＊風の噂 ページ34

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遼「これで心置きなく団体戦にも出られるよな！

そうだ、今強い高校ってどこなの？」



海「桐先ろうな、文句なく」



七「文字通りの強豪校」

貴「何勝かしてる」


遼「じゃあ打倒桐先だ！」





なんでそんな簡単に…




湊「あ、ああ…」

静「そう、だね…」









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sideなし




_____桐先高校弓道部





佐瀬「風舞高校？へー、あそこ弓道部あったっけ？」


本村「今年からできたそうです」






アイドルのうちわで扇ぐ弓道部副部長 3年の佐瀬 大悟。

その隣には弓道部部長 3年の本村 宏樹。






椛島「気にする必要はないでしょう。俺たちは名門桐先高校です。そんなぽっと出な連中、目じゃないっすよ」





本村「そうですね。



それに今年は彼もいますし」






二人の視線の先には「貴公子」と呼ばれる少年の姿。

桐先高校弓道部 1年 藤原 愁







本村「そういえば、風の噂で聞いたのですが…あの「鶴姫」と呼ばれていた彼女も風舞高校に入っているらしいですよ」


佐瀬「へー、あの鶴姫？やっぱ桐先には来なかったんだ。行方不明扱いされてたけど」



椛島「なんで桐先に来なかったんすか？」


本村「コーチの誘いを断ったらしいですよ」


椛島「なっ…！？」






佐瀬「さてさて……県大会で鶴姫は現れるかね」




本村「どうでしょうね。



藤原くんは…どうやら彼女に会いたいみたいですがね」




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