12射*早気 ページ14
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貴「(はやい…)」
離すのが早い。
森岡「みんなに見られてて緊張したのかのぅ。さ、もう一回じゃ」
湊「(直ってなかった…)」
森岡「弓道ではかならず一度に二本か四本、矢を射ることになっておる」
森岡先生が説明していって、鳴宮くんはもう一度弓を射る。
だけど全て、的にあたることはなかった。
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空がオレンジ色に染まった。
もう夕方だ。
私は鳴宮くんのことが気になっていた。
彼は……「早気」だ。
さっき海斗…鳴宮くんがいる更衣室に向かった。
貴「(絶対何か言う。あのバカ…!)」
止めた方がいいかな。
そう思い私も更衣室に向かうが、もう遅かった。
もう既に海斗がいる。
海「おい、さっきの射なんだよ?マジメにやれよ」
湊「だから無理って言ったろ…」
海「そういう話じゃねえ!あんな雑な射しやがって…弓引きとして恥ずかしくないのか?」
ああ、やっぱり…
ノックしようと手を上げようとしたら_____
遼「滝川さん?」
貴「!山之内くん、竹早くん…?」
湊「俺はもう弓引きじゃない!」
貴「!」
更衣室から聞こえる鳴宮くんの声。
弓引きじゃない。
その言葉が私にはとても…苦しかった。
更衣室のドアが開かれ、鳴宮くんが出てくる。
湊「!」
貴「!」
目が合い、鳴宮くんは驚いたがすぐにふせる。
貴「あの…」
湊「ごめん」
海「こら待て!」
貴「海斗!もういいでしょ!」
海「けどなA…!」
遼「湊、具合悪かったのか…?」
鳴宮くんは竹早くんに体操服を押し付けて道場を後にした。
森岡「竹早くん、彼はもしかして」
静「早気です」
やっぱり、そうだったんだ…
昔の兄さんと同じだ…
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黒なっち(プロフ) - ウミソラさん» ヽ(;▽;) (2019年4月14日 2時) (レス) id: 29eca2b325 (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - 鈴木美貴さん» ありがとうございます!!(o^^o) (2019年4月13日 17時) (レス) id: 29eca2b325 (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - 黒なっちさん» 全然構いません!!!今後も更新楽しみにしています!!! (2019年4月13日 17時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - ウミソラさん» 返信遅れて申し訳ありません!!!ありがとうございます!!! (2019年4月13日 17時) (レス) id: 29eca2b325 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木美貴(プロフ) - 続編も楽しみに待ってます。更新頑張って下さい。 (2019年4月13日 17時) (レス) id: 0740551230 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒なっち | 作成日時:2019年2月20日 1時