Mon mignon lapin★【ペルソナ5】

#7★中学時代 ページ9

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少し過去。




貴女side





中学1年の時は普通だった。

いじめもされていない、ごく普通。


友達だってちゃんといたし、困っていたら助けてくれた。



だけどある日…






教室掃除で私がバケツに水を入れて教室に戻ろうと階段を登ったら、…手が滑った。

そしたらバケツがひっくり返って…最悪なことに古前田先輩にかかった。






古前田「うわあぁ！？ちょっと最悪！！！誰だよ！？」

「ちょ、祥子！？大丈夫！？」



貴「ぁ、あの！ごめんなさい！！」



古前田「てめぇかよ！どうしてくれんの！？昨日髪染めたばっかなのに…うわっ、最悪…イヤホンぬれたし、制服もぬれた」


貴「ご、ごめんなさい！本当にごめんなさい！」




必死に謝ったけど許してくれなかった。

しかも古前田先輩たちは学校ですごく悪さをするばかりで、他のクラスの子が何人かいじめられている。




最悪だった。

すごく最悪だった。




それから私への嫌がらせが始まった。


友達だった子も離れていった。




私といると不幸があると、巻き添えにされると言って…みんな離れていった。

クラスのみんなも、誰も、先生でさえ…



誰も味方がいない。



古前田先輩にいじめられていた他のクラスの子はもういじめられていなかった。

全部…私に…






ストレス発散のために殴られたり、蹴られたり…

血や痣が…たくさん。


親に心配かけられたくないし、お兄ちゃんにも心配かけられたくない。




でも、お兄ちゃんだけが気づいた。


私がいじめられていると気づいたお兄ちゃんは学校に来て先生に先輩たちのことを訴えた。


でも先生たちは知らないふりばかり。






お兄ちゃんは京都へ行って勉強してアクセサリーを作る職人になる準備をするはずなのに…

私の心配ばかり。



だから私はお兄ちゃんにこれ以上心配かけないように、少しでも…大丈夫だよと笑った。


お兄ちゃんは苦しい顔をするばかりだった。




だけどある日、お兄ちゃんは私に簪を渡した。





貴『これ…』


兄『俺が作ったんだ。お守りだよ』


貴『…綺麗だね…』


兄『お前のためだけに作ったんだ。簪だけど、Aに似合うかなって…思いついたのが簪なんだ』


貴『嬉しいよ、ありがとうお兄ちゃん！』





それからお兄ちゃんは京都へ行った。


お兄ちゃんからもらった簪を大事にした。



大事にしたのに……




古前田先輩たちに取られてしまった。




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文字数限界なんで切ります

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