あの日の君 ページ29
これはあたしと山岳が中学生だったころの話です
あの日の出逢いは偶然だったのかな？それとも必然だったのかな？
貴方side
蝉の鳴く声が聞こえてくる。
みんな蝉の鳴く声が暑苦しいから嫌っていうけど、あたしは嫌いじゃない
周りの音を掻き消してくれるから
夏の暑い日差しのなか学校へ向かってあたしは歩いていた
貴方「…最悪」
いつも通り登校していると、待ち伏せしている男子生徒が見えた
あの人はいくら無視しても話しかけてくるから避けたい
まだ時間は余裕で間に合うから山から回ることにした
その選択があたしの運命を変えてくれるとも知らずに
山路はまったく人がいなかった
安心して歩いていると、後ろから自転車が追い越してきた
多分、ロードバイクって言うものだろう
そのロードバイクはあたしを抜かすと前の段差に気づかなかったのか落車した
多分、背丈的に同じ中学生だろう。学ランも着ているし
夏服だから腕から血も出ていた
男の人は恐いけど怪我している人を無視することはできない
貴方「…あの、大丈夫…ですか？」
？？「あ、大丈夫です！えへへ段差に気がつかなくて…苦笑」
貴方「腕から血が出てますよ？」
？？「うわっ、本当だっ！」
貴方「えっと、とりあえずちょっと登ったところに公園があるのでそこの水道で傷口洗った方が…」
？？「そうだね。あ、俺、真波山岳！君は？」
貴方「霧嶋Aです。」
真波「Aさんありがとう。Aさん、もしかして人と話すの苦手？」
貴方「…なんでわかったんですか？」
真波「目を合わせないから？あっ、公園ついたね」
調度良くかは、わからないけど公園についた
水道の蛇口をひねって傷口を洗った
真波くんは痛そうな顔をしていた
貴方「…これ絆創膏。よかったら使って」
真波「ありがとう！」
あたしは真波くんを羨ましいと思った
笑顔がすごく綺麗だったから
貴方「では、あたしはこれで…」
人を綺麗って思ったのは初めてだった
けど、この人は自分とは違うという意識でここに居づらくなりあたしは学校へ行こうとした
真波「待って！Aさん、笑った方がいいよ！そんな綺麗な顔をしているのに勿体無いよ」
貴方「…笑うことは苦手だし、顔も綺麗じゃないから別に笑えなくてもいいよ」
真波「だって、人生って一回きりだよ？笑はなきゃ勿体無いよ」
貴方「変わってるね」
そう言ったときの自分の表情が緩んでたことはきっと山岳しか知らないだろう
終わり
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名無し94086号(プロフ) - 白うさ(・×・)さん» 感想ありがとうございます(*^^*)少しでも早く更新できるように頑張ります！これからも真波くんと彼女さんの恋愛事情をよろしくお願いします！！ (2015年2月23日 23時) (
レス) id: 25396a5497 (このIDを非表示/違反報告)
白うさ(・×・)(プロフ) - とっても面白かったです！番外編も、「うわあああ！委員長ぉぉぉ！」ってなりましたｗ無理しないで（頑張って）とは言えませんが、体調だけはお気をつけてくださいね！ (2015年2月23日 23時) (レス) id: 8ffa34a446 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シアン | 作成日時：2015年2月9日 18時
