20話 ページ22
大広間に駆けつけるとそこには倒れ血を流す碧がいた。
こん「主様…!!」
こんのすけが碧に駆け寄る。
夢「貴様ら!!自分達の主を傷つけるとはどういう事なんだ!!!」
私が問いかけると皆押し黙った。
が、三日月宗近が口を開く。
三「…見習いが言うにはお主に見習いを傷つけるよう指示したのは主だそうだ。ならば同じように傷つけられて当然だろう?」
…は?
何を言っているんだこいつは。
部下として、物としての矜恃を見失うとは…
あまりの怒りに我を忘れてしまいそうだ。
夢「三日月宗近…違う。碧はそんな事は指示していない。そもそも私が見習いを傷つけた訳では無いと言っているだろう」
私が反論すると横からへし切長谷部が口を出す。
長「まだそんな事を言っているのか…いい加減認めろ。鶴姫国永。見習いが、いや、我が主がそう言っているのだから!!」
そう言いながら斬りかかってくる。
おかしい。
へし切長谷部も三日月宗近もこんな刀じゃなかったはずだ。
咄嗟に本体を抜き応戦する。
夢「見習い!刀剣男士達に何をした!?」
見「いいえ?何もしていないわ。皆がそこの女じゃなくて私を選んだだけよ」
何をふざけた事を…!
夢「ふざけるな!!碧を、私の親友を傷付ける輩を許しはしない!!破道の三十s」
私はへし切長谷部から距離をとり見習いに向かって鬼道を撃とうとする。
しかしそれを止めたのはこんのすけだった。
こん「おやめ下さいA様!お気持ちは分かりますが今は主様の応急処置が先です!」
一旦冷静になろう。
確かに見習いなんぞに構うよりも碧の治療が先だ。
夢「…分かった。縛道の六十一『六杖光牢』」
私がそう唱えた瞬間術が発動しへし切長谷部の動きを封じた。
長「なっ…動けな…」
夢「今すぐ治療するからちょっと我慢しててね…碧」
私は碧を抱え部屋から出ようとした。
近くにいた伽羅がついてきたそうにこちらをみているが先程のやり取りで私の気持ちをある程度察してくれたのだろうか。
実際についてくる気配はなかった。
ごめんね伽羅。
ありがとう。
改めて私は部屋から出ていった。
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緑宮瑠理(プロフ) - 死柄眼残夏さん» ありがとうございます!!このご時世なので体調に気をつけないとですよね!地道に頑張って更新していきます! (2020年6月7日 20時) (レス) id: 41f8351349 (このIDを非表示/違反報告)
死柄眼残夏(プロフ) - とっても面白いと思います!何度も読み返してしまいました!!文章の運び方などもとても読みやすかったです!応援してます!体調に気を付けながら頑張ってください!! (2020年6月7日 19時) (レス) id: 43c43a1464 (このIDを非表示/違反報告)
緑宮瑠理(プロフ) - ライアさん» 主「ありがとうライアさん。でも私だって死神だから。守ってもらうだけじゃいられないよね!」(ありがとうございますー!低速ながら地道に更新していくので待っていてくださると嬉しいです!) (2020年3月9日 18時) (レス) id: 41f8351349 (このIDを非表示/違反報告)
ライア - 主さんは、僕がまもります!!みならいなんかに、まけませんよー!作者様!これからも、更新がんばってください!おうえんしてます!! (2020年3月8日 13時) (レス) id: a938136fc3 (このIDを非表示/違反報告)
緑宮瑠理(プロフ) - ゆきなさん» 主「ありがとうゆきなさん。そう言って貰えると私も頑張らないとって思えるよ。もうちょっとだけ見守っててくれると嬉しいな」(ありがとうございますー!頑張っていきます!) (2020年3月8日 1時) (レス) id: 41f8351349 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:緑宮 瑠理 | 作成日時:2019年4月26日 3時