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1話* ページ3

目を覚ますと私は不思議な空間にいた。


周りは全て淡い桃色で微かに花の香りがする。


とてもふわふわしていてまるで夢の中にいるような感覚だ。


ここが何処か分からず私が呆然と立ち尽くしていると後ろから誰かが歩いてくる気配を感じ、振り返る。


その瞬間私は本当に夢を見ているのかと思った。


歩いてきた人物は私と瓜二つの顔と髪を持っていたのだ。


唯一違う所といえば私は死覇装なのに対し、相手はとても白く不思議な着物を着ている所だろうか。


驚き何も言えずにいると全身真っ白なその少女が口を開く。


?「とても驚いていらっしゃるようですね」


声でさえ、瓜二つだった。


夢『…えぇ。いきなり自分と同じ顔をした人間が出てくれば誰でも驚くと思いますよ?』


?「それは大変失礼致しました。私、他人の驚く顔を見るのが大好きなもので」


そう言い彼女は口に手を当てながら楽しそうに笑う。


その顔も、同じ。


夢『えっと…私達、親戚とかではないんですよね?』


?「えぇ。違いますね。貴女様が親戚でしたらとても楽しいでしょうに…」


ニコニコとした顔で冗談を言う彼女。


性格は同じでないらしい。


なんとも調子が狂う。


姫「あぁ申し遅れました。私は鶴姫国永と申します」


彼女は何かを思い出した顔をしたかと思えば、そう名乗りながら優雅な会釈をして見せた。


鶴姫国永…確かにそんな名前は聞いたことがない。


彼女は一体どのような存在なのだろうか…


少なくとも死神ではないだろう。


ついつい思考に耽りそうになるが礼儀として私も挨拶をする。


夢『あ、私は日番谷Aといいます。貴女はここに住んでいらっしゃるんですか?』


彼女はなぜここにいるのだろうか。


先ほど自分で『住む』という言い方をしたがここには何もない。


人がくつろげる部屋でさえも。


姫「住む…と言われればそうですね。ここはわたしの世界ですから」


ということは彼女はここの住人なのか。


何もないこの世界でどうして…


そんな思考は彼女の次の言葉で頭の隅へと追いやられる。

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緑宮瑠理(プロフ) - 死柄眼残夏さん» ありがとうございます!!このご時世なので体調に気をつけないとですよね!地道に頑張って更新していきます! (2020年6月7日 20時) (レス) id: 41f8351349 (このIDを非表示/違反報告)
死柄眼残夏(プロフ) - とっても面白いと思います!何度も読み返してしまいました!!文章の運び方などもとても読みやすかったです!応援してます!体調に気を付けながら頑張ってください!! (2020年6月7日 19時) (レス) id: 43c43a1464 (このIDを非表示/違反報告)
緑宮瑠理(プロフ) - ライアさん» 主「ありがとうライアさん。でも私だって死神だから。守ってもらうだけじゃいられないよね!」(ありがとうございますー!低速ながら地道に更新していくので待っていてくださると嬉しいです!) (2020年3月9日 18時) (レス) id: 41f8351349 (このIDを非表示/違反報告)
ライア - 主さんは、僕がまもります!!みならいなんかに、まけませんよー!作者様!これからも、更新がんばってください!おうえんしてます!! (2020年3月8日 13時) (レス) id: a938136fc3 (このIDを非表示/違反報告)
緑宮瑠理(プロフ) - ゆきなさん» 主「ありがとうゆきなさん。そう言って貰えると私も頑張らないとって思えるよ。もうちょっとだけ見守っててくれると嬉しいな」(ありがとうございますー!頑張っていきます!) (2020年3月8日 1時) (レス) id: 41f8351349 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:緑宮 瑠理 | 作成日時:2019年4月26日 3時

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