『実.況.者』もう一度貴方に。『ky』 (ページ6)

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4話ページ6

そんなことがあってからもう2年。

私は高校2年生となり東京の学校に通っている。

今の私の地元は京都なのだが歳の離れた兄が上京する時に無理やりついてきた。

だが一人暮らしは認められなかったため今は兄と共に暮らしている。

私はさすがに高校にもなれば恋人もできるだろうと思っていたが前世の恋人を今も愛しているせいか未だに彼氏はできない。

もうこのまま一生独身でもいいような気もしている。

うだうだと考えていると私の部屋の扉がノックされた。

レ「Aー？ちょっと来てくれへん？」

夢「どしたのレト兄？」

そして入ってきたのは私の兄。

本当は怜斗というのだが私は面倒なのでレト兄と呼んでいる。

レ「今やってるゲームの攻略法が分からんくなった」

夢「マジか」

私もレト兄もゲームが好きでよく一緒にやっている。

こうして進み方が分からなくなるとよくお互いに聞いたりしていた。

そんな風に一緒にゲームしてくれたり出かけてくれたりする優しい兄だけど私はひとつだけ分からない事がある。

それは職業だ。

家には私が入れない部屋がひとつだけあって兄はたまにその部屋に篭って何かをしている。

多分仕事に関係する事なのだろうが私には教えてくれない。

本人に聞くと恥ずかしいからとの事。

言うのが恥ずかしい職業って何…？

とりあえず考えていても埒が明かないので私は考えるのをやめた。