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17話 ページ19

そのすぐ後にAがキッチンに戻ってきた。


夢「あの…さっきはごめんなさい。いきなり私部屋に戻っちゃって驚きましたよね…」


フ「ううん。大丈夫だよ。やる事があったならそれ優先した方がいいし!…ほらキヨ」


フジは隣にいた俺の事を肘でつつき言葉を促してくる。


キ「あー…えっと…俺こそさっきはごめんな。その…突然触れたりしてさ」


夢「いえ!私が過剰に反応したのが悪いんです。あんまり男性に触れられる事に慣れていなくて…」


そう言いながら彼女は頬を赤く染めながら少し下を向いた。


可愛いな。


なまら可愛い。


夢「…?何か言いましたか?」


え?


まさか口に出してた?


キ「い、いや何も言ってねぇよ」


こんなこと思ってたなんて知られたら引かれるわ。


夢「そうですか?…とりあえずあとは私1人でできますので2人とも先にリビングで待っていてください!」


フ「Aちゃんほんとに大丈夫なの?」


さっきの様子が変だったからかフジはとても心配そうにしていた。


夢「大丈夫です!これでも普段から料理してるので平気ですよ!」


フ「…そっか。分かった。何かあったら呼んでね」


フジはそう言いキッチンを出た。


キ「…料理、楽しみにしてる」


夢「…!はい!」


俺は何となくそう声をかけてフジの後を追った。

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作者名:緑宮 瑠理 | 作成日時:2019年12月22日 0時

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