16話 ページ18
キヨside
彼女はすぐさま部屋に戻ってしまった。
まるで俺から逃げるように。
…俺何かした?
なんでこんなにも彼女が気になるんだろう。
どうしてこんなにも彼女が心をうめ尽くすのだろう。
なんで俺は…
フ「…い。おいキヨ。どうしたぼーっとして」
キ「えっ?…あぁ何でもない」
いつの間にかフジが俺の肩を掴み揺すっていた。
フ「つーかお前な…急におでこになんて触れたらAちゃんびっくりするだろ!!あとでちゃんと謝ってこいよ」
キ「あぁ…ごめん」
フ「いや俺じゃなくてな…本当にどうした?お前ちょっとおかしいよ」
やっぱり俺今おかしいのかな。
フジはそんな俺を見て何を感じとったのかこう言った。
フ「あの子は香坂Aちゃんだ。お前が愛したAじゃない」
キ「…そんなん分かってんだよ」
だから俺の中で燻っているこの気持ちがわかんねぇんだろ。
俺とフジの間で沈黙状態が少し続く。
そのまま数分が経った頃キッチンのドアが開く音がした。
レ「ただいまー買うてきたよー…あれ?Aは?」
フ「なんかやる事があるって部屋に戻ったよ」
レ「そうなん?Aはやってる事途中で放棄するような子じゃないんやけどな…」
俺荷物リビングに置いてくるねと言ってレトさんはリビングに向かった。
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作者名:緑宮 瑠理 | 作成日時:2019年12月22日 0時