14話 ページ16
3人が買い出しに出かけてここに残ったのはフジさんと拓也と私。
拓也と2人きりじゃなかったのが唯一の救いかもしれない。
もし2人きりだったら私は何を言い出すか自分でも分からないから。
あ、そろそろ作る準備しないと。
夢「今から作りますけどお二人ともなにかリクエストとかありますか?」
フ「そうだな…俺はなんでも食べれるからAちゃんの好きな物でいいよ」
私が聞くとフジさんはにこやかに答えてくれた。
夢「分かりました。…キヨさんは何かありますか?」
キ「いや、俺も特にはねぇかな」
…なんだか空気が重いような気がする。
気の所為かな。
私はキッチンに行きこれから作るおつまみのメニューを考え始めた。
我が家の冷蔵庫は2人暮らしにしては少し小さくて開けると中には食材が詰まっている。
私は何かいいものがないかと食材を手に取り吟味していたら丁度よく牛タンを見つけた。
牛タン…
これは拓也の好物の一つで私もよく彼に牛タンを使った料理を振舞っていた。
そういえばさっきニンニクの芽もあったから甘辛炒めにしよう。
あとは何を作ろうかな…
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作者名:緑宮 瑠理 | 作成日時:2019年12月22日 0時