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第二十七話 ページ29

〜善逸目線〜

善逸「こっちこっち!こっちの桃がおいしいから!白詰草もたくさん咲いてる!」

俺は右手で禰豆子ちゃん、左手で早紀ちゃんの手をとって走っていた

善逸「白詰草で花の輪っか作ってあげるよ!俺本当にうまいのできるんだ!」

うわー...なんて幸せなんだろう...

禰豆子「うん、たくさん作ってね!」

あ「善逸くん、ありがとう!」

微笑む二人...なんて可愛いんだ!!

善逸「途中に川があるけど、浅いし大丈夫だよね?」

あ「私は大丈夫だけど、禰豆子は泳げないんだよね?」

禰豆子「うん、私泳げないの...」

あ「善逸くん、禰豆子のことお願いね?」

善逸「俺がおんぶしてひとっ飛びですよ!川なんて!禰豆子ちゃんのつま先も濡らさないよ!お任せくださいな!!」

あ「さすが、善逸くん!頼りになるね!!」

善逸「うふっ、うふふっ!!」





〜早紀目線〜

?「おんぎゃー!おんぎゃー!!」

あ「ん...っ!?」

ここは...私は木刀で素振りをしていた

すると、家の中から赤ちゃんの産声が聞こえた...

早紀父「早紀!生またぞ!元気な男の子だっ!」

あ「え...嘘っ!!ヤッター!!」

早紀婆「こらこら、そんなにはしゃがないの!」

早紀爺「可愛い孫が増えたのー!」

あ「お母さん、見せてっ!」

早紀母「はいはい、お姉ちゃんになったのよ!」

あ「小さくて可愛い...大きくなったら一緒に特訓しようね!」

あぁ...ここは、お婆ちゃんとお爺ちゃん家だ

畑が一面に広がり、その中にポツンと立つ家、少し離れた所には小さな町がある

みんな笑ってる...この幸せな時間がずっと続けばいいのに...






魘夢「ねんねんころり、こんころり、息も忘れてこんころり、鬼が来ようとこんころり、腹の中でもこんころり...幸せそうだね、幸せな夢を見始めたな。深い眠りだ。もう目覚めることはできないよ...」

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作者名:さっちゃん | 作成日時:2020年5月17日 23時

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