寛げないリビング ページ36
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バリアフリーの玄関に足を踏み入れると、
アロマディフューザーの香りがほのかに漂う。
「あっちー、エアコン付けてくる」
パンプスを脱ぎ揃え、出されたスリッパを履いて。
「お…邪魔しま、す」
ミンソクの後を追うと、
そこには一人暮らしにしては贅沢な広いリビング。
シックなダークグレーのL字ソファーと、その向かいには壁掛けの大きなテレビ。
フローリングと同色のローテーブルの上にはノートパソコンが置かれているだけ。
無駄な家具を置かない、綺麗に整頓された空間は、
シンプル…というより殺風景。
そんなリビングだから、大きな窓の前に置かれるオールブラックのなんともスタイリッシュなルームランナーが目立っている。
そうか、スポーツマンだもんねミンソク
「細そうに見えて胸板すごいよ」って、ジョンデ前に言ってたな。
夜景見ながらランニングすんのかなぁ
…ぶ、ふ
「A…ショックで頭がおかしくなった？そんな奴泊めたくないんだけど」
奥の部屋から出てきたミンソクが、顔を引きつらせなんとも冷たい眼差しを向けた。
「いや、綺麗な部屋だなぁって思って」
お願いだがら追い出さないで！と心の中で叫ぶ。
しかし本当に綺麗な部屋。
全く寛げないくらい。
「ま、帰って寝るだけだからな。ほら、先シャワー浴びてこいよ」
「…っ、ええ？！」
何！？
お決まりの台詞に、
思わず両手を胸の前でクロスさせた。
「ばか…勘違いすんな。破滅的に色気のないゲロ女襲うほど飢えてないです」
「は、破滅的にって！ミンソクが変な言い方するからでしょ？！いいよシャワーまで借りたら悪い」
「汚いだろ、散々植え込みに座りこんでたのに。さっさと入ってこい」
すんごい嫌そうな顔にハッとする。
そうだこの男、潔癖だった…！
汚い物を見るような目が突き刺さる。
もう逆らうのはやめよう。
本当につまみ出されそうだ。
「すみませんお借りします…」
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エリ(プロフ) - こんばんは。このお話が大好きで何回も読ませて頂いてます。しうちゃんのお部屋、公開されて真っ先に思ったのがマリアージュの部屋だ！と。しゅしゅさんまた続編書いていただけませんか？笑 ほんとに好きなんです。待ってます！ (2019年5月4日 0時) (
レス) id: 0581c9356e (このIDを非表示/違反報告)
むあ??(プロフ) - 久しぶりですこんなに泣いたり笑ったりしながらお話読んだの。本当に感動しました。キュンキュンしたし何より幸せでした。素敵な時間ありがとうございます！！ (2018年11月5日 20時) (レス) id: bff18baa55 (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - ひつじさん» 寝るためだけの家なのでリビングは寛げないですが、ミンソクのベッド、最高級です…おふっ(お願い寝かせて)ぐったりですよね、二人共…。明日からどうなるやら…。引き続き読んでいただけますように…(^^) (2016年9月8日 10時) (レス) id: 93830427c7 (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - yumiさん» yumiさん初めまして(^^)作品読んで下さりありがとうございます。…ひぃっ…！！ハワイアンシウミンに会ったんですか…？！しゅ、しゅげえ(拝)そうなんです、しうちゃんただ歩いてるだけなのに宇宙一かっこいいんですよね(？)引き続き、楽しんでいただけますように…！ (2016年9月8日 10時) (レス) id: 93830427c7 (このIDを非表示/違反報告)
ひつじ(プロフ) - 寛げないリビング…予定外の流れ弾…（笑）わかり易過ぎる位の 表現ですね。二人とも ぐったり疲れた心と体を 休めて欲しいですね。ミンソクのベッド 寝心地いいだろうなぁ…♪ (2016年9月7日 10時) (レス) id: 6fa124c712 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅしゅ
| 作成日時：2016年8月30日 22時
