余裕なんて ページ26
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「シアとね、悩んでたの。まぁ合コン位行くだろうけど！たまたま見ちゃったから、Aに言うべきかって…さ、」
「……うん、まぁ付き合いでね。仕方ないよねっ」
それでも驚く程自然と出た冷静な言葉と笑顔。
まるで、全て知っていたかの様な自分の態度。
「そうだよね…、仕事の関係もあるだろうし」
「…大丈夫？A」
ウンビに腕を触られて、この緊張が伝わるんじゃないかってヒヤヒヤする。
「全然大丈夫だよ。逆に2人を悩ませちゃったね…もーヨンスに言っとく！」
私の明るい言い方に、シアもウンビも安堵の微笑をもらした。
「流石Aサン。余裕のある女、素晴らしい」
「ジョンデやめて」
パチパチと拍手されるから、心苦しくなる。
何が…
「余裕、ね‥」
そして、今まで会話には一切入らずお酒を飲んでいたミンソクの、小さく呟かれた言葉に思わず顔を上げる。
一度バッチリ視線が合うと、私は逃げるようにドリンクメニューを取って覗き込んだ。
「っウンビ、せっかく誕生日だしワイン飲もうよ」
「飲むー！わ、沢山あるじゃん。ジョンデ詳しいよね？選んでー」
「よし、ジョンデ君がウンビちゃんの為に美味しいワインを選んであげよう」
「わ〜い！誕生日って最高！」
嬉しそうに笑うウンビに、ホッとする。
そうだよ、今日はおめでたい日なんだ。
ウンビを元気づけてあげないと…。
その後は、有難いことに恋愛の話になることはなかった。
仕事の愚痴や、上司の噂話で盛り上がる。
お喋りなシアやジョンデの話を、ひたすらうんうんと聞いて、笑って。
でも、本当は頭になんか全然入って来なかった。
久々の同期会なんだから、
ウンビの誕生日なんだから、
ヨンスのこと、今は考えるのはよそう。
…そう強く思っていても、先程言われたことが頭から離れない。
ジョンデが選んだワインの味もよく分からないまま、
ただ「美味しいね」と、何度もおかわりして。
痛む胸を、とにかくアルコールで必死に誤魔化そうとした。
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エリ(プロフ) - こんばんは。このお話が大好きで何回も読ませて頂いてます。しうちゃんのお部屋、公開されて真っ先に思ったのがマリアージュの部屋だ！と。しゅしゅさんまた続編書いていただけませんか？笑 ほんとに好きなんです。待ってます！ (2019年5月4日 0時) (
レス) id: 0581c9356e (このIDを非表示/違反報告)
むあ??(プロフ) - 久しぶりですこんなに泣いたり笑ったりしながらお話読んだの。本当に感動しました。キュンキュンしたし何より幸せでした。素敵な時間ありがとうございます！！ (2018年11月5日 20時) (レス) id: bff18baa55 (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - ひつじさん» 寝るためだけの家なのでリビングは寛げないですが、ミンソクのベッド、最高級です…おふっ(お願い寝かせて)ぐったりですよね、二人共…。明日からどうなるやら…。引き続き読んでいただけますように…(^^) (2016年9月8日 10時) (レス) id: 93830427c7 (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - yumiさん» yumiさん初めまして(^^)作品読んで下さりありがとうございます。…ひぃっ…！！ハワイアンシウミンに会ったんですか…？！しゅ、しゅげえ(拝)そうなんです、しうちゃんただ歩いてるだけなのに宇宙一かっこいいんですよね(？)引き続き、楽しんでいただけますように…！ (2016年9月8日 10時) (レス) id: 93830427c7 (このIDを非表示/違反報告)
ひつじ(プロフ) - 寛げないリビング…予定外の流れ弾…（笑）わかり易過ぎる位の 表現ですね。二人とも ぐったり疲れた心と体を 休めて欲しいですね。ミンソクのベッド 寝心地いいだろうなぁ…♪ (2016年9月7日 10時) (レス) id: 6fa124c712 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅしゅ
| 作成日時：2016年8月30日 22時
