押し寄せる波 ページ25
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寮を出たのは1年位前、25歳の時。
ヨンスは、ちょうど海外赴任になった叔父さんの部屋を借りれる事になって。
「ま、同棲するならもう結婚だよねって」
本当は、ヨンスが寮を出る時が結婚のタイミングかな、なんて…勝手に思い込んでたけど。
でもあの時、
「社会人として、ちゃんと一人前になってから結婚したい」って…
ヨンスに言われたんだよなぁ。
それで結局、今のマンションの更新をもう一回したんだっけ…
よく思い出せないくらい…遠い昔に思える。
「Aも忙しい営業部でバリバリ仕事してるし、お互い納得出来るタイミングでしたいよね」
ウンビの言葉に、
やっぱり結婚てタイミングだよなぁ、と今更だけど思った。
「私いつでも仕事辞めるけど、相手どこ！」
既に２杯目のジョッキを空にしたシアがキョロキョロと辺りを見渡し、笑いを誘う。
「Aサン、次の更新いつ？」
「マンションの？来年の春だよ」
「んじゃ、そこがタイミング。俺ならそうする」
ジョンデがまたまたサラッと言ってのけるけど、
隣のウンビがうんうんと、首を縦に振るけど、
「初恋の人とゴールインなんて羨ましい〜！」
シアが先走って興奮してるけど、
「そう、かもね」
私も次の更新は、するつもりない。
ないけど…
果たしてヨンスはどう思ってるんだろう。
私は、モヤッと押し寄せる波を誤魔化すようにジョッキを傾けた。
「実はね、」
少し目の赤くなったシアが、急に真面目な顔を向けた。
「言うの迷ったんだけど…やっぱり隠すのも嫌だから」
「シア、」
ウンビも困惑の表情を浮かべるから、自然と肩に力が入る。
「ん？なに？」
「先週末、一期一会の時さ…お店でヨンス旦那見かけたの」
“ヨンス”と聞いて肩だけでなく、全身に更に力が入る。
私だって馬鹿じゃない。
ミンソクには観察力なさ過ぎって言われたけど、
2人の様子で分かる。
「ヨンス、？」
「…うん、向こうは気付かなかったけど。雰囲気からして…合コンだったから」
このモヤッとは、
さっき押し寄せてきた波なんてもんじゃない…
“合コン”
シアの言葉に頭がガンッと殴られたような感じがした。
＿＿＿『コンペが近くて残業確定だから今日は行けない』
先週の金曜日、ヨンスは確かに私にそう言った。
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エリ(プロフ) - こんばんは。このお話が大好きで何回も読ませて頂いてます。しうちゃんのお部屋、公開されて真っ先に思ったのがマリアージュの部屋だ！と。しゅしゅさんまた続編書いていただけませんか？笑 ほんとに好きなんです。待ってます！ (2019年5月4日 0時) (
レス) id: 0581c9356e (このIDを非表示/違反報告)
むあ??(プロフ) - 久しぶりですこんなに泣いたり笑ったりしながらお話読んだの。本当に感動しました。キュンキュンしたし何より幸せでした。素敵な時間ありがとうございます！！ (2018年11月5日 20時) (レス) id: bff18baa55 (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - ひつじさん» 寝るためだけの家なのでリビングは寛げないですが、ミンソクのベッド、最高級です…おふっ(お願い寝かせて)ぐったりですよね、二人共…。明日からどうなるやら…。引き続き読んでいただけますように…(^^) (2016年9月8日 10時) (レス) id: 93830427c7 (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - yumiさん» yumiさん初めまして(^^)作品読んで下さりありがとうございます。…ひぃっ…！！ハワイアンシウミンに会ったんですか…？！しゅ、しゅげえ(拝)そうなんです、しうちゃんただ歩いてるだけなのに宇宙一かっこいいんですよね(？)引き続き、楽しんでいただけますように…！ (2016年9月8日 10時) (レス) id: 93830427c7 (このIDを非表示/違反報告)
ひつじ(プロフ) - 寛げないリビング…予定外の流れ弾…（笑）わかり易過ぎる位の 表現ですね。二人とも ぐったり疲れた心と体を 休めて欲しいですね。ミンソクのベッド 寝心地いいだろうなぁ…♪ (2016年9月7日 10時) (レス) id: 6fa124c712 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅしゅ
| 作成日時：2016年8月30日 22時
