ピンク色の魔力 ページ14
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通い慣れた美容室。
柔らかく包み込んでくれるような、座り心地の良い椅子に全身を預ける。
髪の毛を久々に１０センチ程カットして、
カラーリング中にネイルケアをしてもらう、 贅沢なひと時。
あーーーー
今週も頑張って働いたな…
急に思い立って電話したのに、ちょうどキャンセルが出たと言うからラッキーだった。
「いつもベージュ系なのに珍しいですよね〜」
丁寧に色を塗りながら話しかけてくる、担当のネイリストさん。
「たまには可愛い色もいいかなぁって…」
せめて指先だけでも。
「お肌白いからピンクもお似合いですよ。あ…もしかして、彼の影響？」
「え、いや…」
「あ、動揺してる〜。でも動かないでくださいAさん。ふふふ」
ごめんなさい、ネイル中でした。
でも、本当に彼の影響なんかじゃない。
どちらかと言うと…
＿＿＿『可愛げのない女は捨てられるぞー』
……憎たらしい顔が浮かぶよ。
昼間、珍しくヨンスから電話が掛かってきた。
「コンペが近くて残業確定だから今夜は行けない」とのことだった。
仕事なら仕方ない。それにどうせ明日来るんだけど…
夕飯にって、昨日寝る前に下ごしらえしたナムルどうしようかなぁ…
チゲに入れるなら明日でも大丈夫かな。
「…はぁ」
どんなに遅くなってもいいから会いに来てよ。
なぁんて…ね、そんなこと言えない。
長い付き合いイコール何でも言い合える仲な訳じゃないってこと、声を大にして言いたいよ。
きっとそれは、夫婦の話であって。
私の場合、年々言い辛いことの方が増えていく気がする…
「…はあ…」
「お疲れみたいですねぇ」
「あ、すみません…ため息出てましたよね」
それも何度も。
完全に気を抜いてました。
謝る私にネイリストさんは「いいえ」と目を細める。
「Aさん、女性にとってピンクは元気が出る色なんです。それに、幸せを呼び込む魔法の色って言われてるんですよ？」
優しい口調で話しながら塗布してくれてるのは、仕上げのキューティクルオイル。
ジャスミンの良い香りがふわりと鼻をくすぐる。
淡いピンクの指先は、確かに可愛くて。見てるだけで癒されるようだ。
「髪の毛も短くされたし、良い気分転換になるといいですね」
「…はい」
彼女の言葉に、
また来週も頑張って働こう。
そう思った。
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エリ(プロフ) - こんばんは。このお話が大好きで何回も読ませて頂いてます。しうちゃんのお部屋、公開されて真っ先に思ったのがマリアージュの部屋だ！と。しゅしゅさんまた続編書いていただけませんか？笑 ほんとに好きなんです。待ってます！ (2019年5月4日 0時) (
レス) id: 0581c9356e (このIDを非表示/違反報告)
むあ??(プロフ) - 久しぶりですこんなに泣いたり笑ったりしながらお話読んだの。本当に感動しました。キュンキュンしたし何より幸せでした。素敵な時間ありがとうございます！！ (2018年11月5日 20時) (レス) id: bff18baa55 (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - ひつじさん» 寝るためだけの家なのでリビングは寛げないですが、ミンソクのベッド、最高級です…おふっ(お願い寝かせて)ぐったりですよね、二人共…。明日からどうなるやら…。引き続き読んでいただけますように…(^^) (2016年9月8日 10時) (レス) id: 93830427c7 (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - yumiさん» yumiさん初めまして(^^)作品読んで下さりありがとうございます。…ひぃっ…！！ハワイアンシウミンに会ったんですか…？！しゅ、しゅげえ(拝)そうなんです、しうちゃんただ歩いてるだけなのに宇宙一かっこいいんですよね(？)引き続き、楽しんでいただけますように…！ (2016年9月8日 10時) (レス) id: 93830427c7 (このIDを非表示/違反報告)
ひつじ(プロフ) - 寛げないリビング…予定外の流れ弾…（笑）わかり易過ぎる位の 表現ですね。二人とも ぐったり疲れた心と体を 休めて欲しいですね。ミンソクのベッド 寝心地いいだろうなぁ…♪ (2016年9月7日 10時) (レス) id: 6fa124c712 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅしゅ
| 作成日時：2016年8月30日 22時
