＊ ページ50
「じゃ…、
みんそくさんは
今日ソファーで寝てね」
MS「…こらこらAちゃん、
リアルなお仕置きはおやめ」
「だめですー。もう決めました。」
MS「なんじゃそりゃ」
許さないんだからーー
私が頬を膨らませると、指で突いてきて、
大げさにため息をつくミンソクさん。
MS「あのさ受付のヌナ、
大学の先輩の奥さんだよ？
ついでに言うと妊娠したって報告受けてた
だけだけど…」
先輩の…奥様？
「…ぅえ？…ほんとに？」
MS「うん、ほんとに。
ヒョンさ、ずっと子ども欲しがってたから
よかったなぁって…」
…えっと、
えっと、えーーーっと。
返す言葉のない私に
片眉を上げて覗き込んでくる。
MS「まったく、
おばかなAちゃん。
勝手に妬いちゃって可愛いんだから」
む。むむむ。
「………妬いてない、
妬いてないもん、妬いてません。」
…あ、
MS「はい、字余りだね。
やっぱりお仕置き決定でーす」
勝手に勘違いして、
モヤっとした恥ずかしさを誤魔化そうと…
悪あがきした結果が、これ。
MS「…それにしても、
文学部だったとは思えぬ川柳…くくっ」
ミンソクさんに、
肩を揺らして笑われてる私は…
本物のお馬鹿さんだ。
「もう、腹をくくります…へい…」
知ってるよ？
お仕置きなんて言っても、
私が嫌がることは絶対にしないこと。
「みんそくさぁん、
指輪…明日からちゃんとするね…」
私を見つめるミンソクさんは、
いつも優しくて、温かくて…
MS「うむ。よかよか。」
とびきりのご満悦なこの笑顔は、
きっと私にしか見せない。
MS「あっ…」
急に立ち止まるミンソクさん。
「え？なに？？どうかし…」
チュ、
MS「よかよかー」
「…もぉ」
繋いでない方の手で、優しく頭を撫でてくれる。
今日も愛らしい私の彼は…
秋には、私の旦那様になります。
「ねぇみんそくさん？」
MS「んー？」
「……これからも、
ずっととなりに、いさせてね。」
MS「満点。」
「えへへ…」
MS「Aちゃんには、
お仕置きじゃなくて…ご褒美あげようね」
「うん、いっぱいね。」
ミンソクさんが笑顔なら、
幸せなら…
私も幸せだ。
−終−
笑顔の似合うしうちゃんへ、
お誕生日おめでとう。
2016.3.26
終わり
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うなぎ(プロフ) - 心が温まるお話をありがとうございました。読むたび読むたび幸せな気持ちになって胸がいっぱいになりました！素敵なお話をありがとうございます！！！！！ (2019年9月9日 17時) (
レス) id: ece4d0af74 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - 以前に読ませて頂き、もう一度読みたくなり必死に探しました！主人公ちゃんの心の成長とそれに寄り添い支える甘々のミンソクさんとのお話本当大好きで、読めば読むほど心が温まり涙があふれ優しい気持ちになれます！本当大好きです！素敵なお話に感謝です！ (2019年4月9日 12時) (レス) id: 9358b5978b (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - アルムさん» (続き)→ もーーひどいもんです(笑)でも、1番楽しく書いた作品かもしれません(o^^o)なので、優しいコメント本当に嬉しいです！！こちらこそアルムさんとの出会いに感謝です。コメントありがとうございました。 (2017年3月9日 10時) (レス) id: fb6e3c700e (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - アルムさん» アルムさん。返信遅くなりすみません。久々にサイトに来たら嬉しいコメントに心温まりました~（ ; ; ）初めて書いたこの作品、見直すのも恥ずかしくてできないしゅしゅであります。何も考えずにただ思いのまま書き留めたので…→ (2017年3月9日 10時) (レス) id: fb6e3c700e (このIDを非表示/違反報告)
アルム - 気づいたら読み終わってた… 求めていたしうちゃんがそこにいて、口角が上がりっぱなしでした笑 しゅしゅさんの言葉、とっても素敵で、私の好みどストライクです(*´∀｀*) このお話、しゅしゅさんに出会えたことを嬉しく思います。素敵なお話をありがとうごさいました！ (2017年3月3日 20時) (レス) id: 2420934c42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅしゅ
| 作成日時：2015年11月30日 17時
