大丈夫 ページ1
.
長いような短いようなそんな2週間だった。
マンションの下に降りると、
ミンソクさんの姿
「駅で待ち合わせでよかったのに…」
MS「いーの、早く会いたかったし。
ちゃんといっぱい寝た？」
「はい」
ミンソクさんのお陰でね。
今日ソヒたちと会うという事は、
ミンソクさんには言ってなかった。
ハンナとギョンスだけには、昨日伝えたんだけど…。
でも、夜ミンソクさんから電話がかかってきて。
「明日一緒に行くから」
そう言われたんだ。
「私がついて行きたいけど、行くとソヒさんが気を遣うと思うから…」って、
ハンナがミンソクさんに頼んだらしい。
「みんそくさん、ごめんなさい。
今日本当はバイト入ってたのに。しかも、私の…
こんな用事のために」
MS「俺が勝手について行くって言ったんだよ？
謝らないの。しかも、ハンナちゃんがシフト代わってくれたんだから…ハンナちゃんの気持ちも大切にしてあげよう？」
「…うん、」
ハンナはいつも私のことを分かってる
「私、一人で行かなきゃって思ってたんです…
自分の問題だから。でも本当はすごく不安で。
ずっと逃げてきた分、尚更不安で。
会いたいのに、会ったら、あの時の気持ちに
戻っちゃうのかな、とか…」
MS「あの時とはもう違うでしょ？
そんな顔しないの。ほら、後で美味しいものご馳走してあげるから、ね？」
「…いやいや、ついて来てもらうのに、そんな。私がご馳走しないとですよ」
MS「Aちゃんが、そうしたいならそうしてもらおうか。でも手料理ねー？
そしてフルコースね、それ以外は嫌だからね」
は？
「無理に決まってます」
MS「じゃ。
仕方ないから今日は俺がご馳走するー」
ミンソクさんには、
私の不安な気持ちもお見通しなんだ。
いつもその不安を和らいでくれるんだ。
待ち合わせは、
ソウル駅から歩いて来れる所にある公園。
分かりやすいように、時計台の前にした。
時計台から少し離れたベンチに座り、時間を潰す。
なんか緊張、してきた…
震え出す手。
気付いたミンソクさんが、上から包み込む。
MS「大丈夫、ここから見えるから。
もう無理、ダメって思ったら呼んで？
走って助けに行く」
「みんそくさん…私、情けない…」
MS「そんなことない、大丈夫。
大丈夫だから。ね、A……」
初めて呼び捨てで名前を呼ばれたのも、
大丈夫って言われたのも。
全部魔法の言葉のようで。
勇気に変わる。
私は一人で時計台へと向かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2628人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「EXO」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うなぎ(プロフ) - 心が温まるお話をありがとうございました。読むたび読むたび幸せな気持ちになって胸がいっぱいになりました！素敵なお話をありがとうございます！！！！！ (2019年9月9日 17時) (
レス) id: ece4d0af74 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - 以前に読ませて頂き、もう一度読みたくなり必死に探しました！主人公ちゃんの心の成長とそれに寄り添い支える甘々のミンソクさんとのお話本当大好きで、読めば読むほど心が温まり涙があふれ優しい気持ちになれます！本当大好きです！素敵なお話に感謝です！ (2019年4月9日 12時) (レス) id: 9358b5978b (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - アルムさん» (続き)→ もーーひどいもんです(笑)でも、1番楽しく書いた作品かもしれません(o^^o)なので、優しいコメント本当に嬉しいです！！こちらこそアルムさんとの出会いに感謝です。コメントありがとうございました。 (2017年3月9日 10時) (レス) id: fb6e3c700e (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - アルムさん» アルムさん。返信遅くなりすみません。久々にサイトに来たら嬉しいコメントに心温まりました~（ ; ; ）初めて書いたこの作品、見直すのも恥ずかしくてできないしゅしゅであります。何も考えずにただ思いのまま書き留めたので…→ (2017年3月9日 10時) (レス) id: fb6e3c700e (このIDを非表示/違反報告)
アルム - 気づいたら読み終わってた… 求めていたしうちゃんがそこにいて、口角が上がりっぱなしでした笑 しゅしゅさんの言葉、とっても素敵で、私の好みどストライクです(*´∀｀*) このお話、しゅしゅさんに出会えたことを嬉しく思います。素敵なお話をありがとうごさいました！ (2017年3月3日 20時) (レス) id: 2420934c42 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しゅしゅ
| 作成日時：2015年11月30日 17時
