理想の恋とは程遠い （黒×緑）

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大倉忠義、彼は私が25の時に新入社員としてやってきた



うちの社では、入社してから短期間で全部の部署を回ってそこから配属先が決まる


編集部に研修に来た時に大倉くんを担当したのが私だった



最初はよかった



熱心だし、真面目で、物分かりも良かった




愛想も良くて、社員からは高評価だった




けど、彼の裏を知ってしまった




仕事の合間に過去の特集を見返そうと資料室へ行った



ビルの7階で奥の方にある資料室は、そこだけとても古びて見える



あんまりここに来る人も多くないだろう



なんの迷いもなくドアを開けた



ズンズンと奥へ歩いて行ったら、チラッと見えた人影





誰かいるの……？？





そう思って、反対側を覗き込んだ瞬間、






「……ンン…！」




って濃厚なキスをし合う2人





！？





その1人は、よくよく見たら大倉くんだった




女の人は私に背中を向けてるから分からないけど、




しばらく動けなかった




だけど、目を閉じてキスしてる大倉くんがゆっくり顔を上げて、





私と目が合ってしまった………

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