理想の恋とは程遠い（黒×緑） (ページ47)

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「………」

「ふふっ、びっくりだよね。
お母さんもお父さんも、とっくの昔に離婚してたの。
私だけが、何も知らなかった。

2人とも次の相手を見つけて、私を置いて出て行った。
きっと今頃、お母さんはお父さんが私の面倒を見てると思ってて、お父さんはお母さんが面倒を見てると思ってるよ」

自分で言っといて、笑えてくる

こんな最低な両親の元に、私は生まれてきてしまったんだ

けど、こうなったのは全部私のせいだから何も言えない

何も、言えないんだ……

大倉くん、そんな顔しないでよ

だって、悪いのは私なんだもの

「……横山さんは……？」

しばらく沈黙が続いて、それを破ったのは大倉くんだった

「…え？」

「なんで、横山さんと関係もったん…？」

「………」

私たちの間に、重い空気が漂う

この話をする日が来るなんて、思ってもみなかった

大倉くんが今何を思っているのか分からない

軽蔑？

幻滅？

それならきっと、今からする話は、

もっと嫌われるようなことかもしれない……。