理想の恋とは程遠い（黒×緑） (ページ41)

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「そんなに、横山さんのことが好きなん？
でもあの人結婚しとるんやろ…
奥さんの気持ちとか、考えたことあるん…？」

「……え？」

「結局、不倫する奴なんかみんな自分のことしか考えてないねん。
自分を何とか正当化して、さも自分は被害者みたいな顔すんねん。
周りの人の気持ち考えたことあるん？」

Aちゃんのその安易な行為が、誰かの人生をめちゃくちゃ狂わせるんやで？

いつも穏やかでのんびりな大倉くんからは想像もできないような、鋭い目と厳しい言葉

思わず言葉を失った

何も言えない

けど、決して私は正当化もしてないし

被害者だとも思ってない

不倫はいけないものだなんて、自分が1番分かってる…

だって、

だって私は……。

「やから女は嫌いやねん。
男に溺れて、自分のことしか考えてない。
そういう生き物や、女は…」

大倉くんと目が合ってるはずなのに、一体どこを見ているのか分からなかった

ぶつかる視線

けど、すれ違っている

大倉くんは、誰に向かってその言葉を言っているの…？

「ねえ、誰の話をしているの…？」