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横山さんが帰ってしまってから、残された私と大倉くんとアキちゃん
アキちゃんは、まるで私なんかいないかのように、大倉くんにばっか話しかけてる
たまに大倉くんが私に話を振るけど、アキちゃんによって阻止されてる
要は、私は邪魔なわけね……
大倉くんが「ちょおトイレ」と言って、席を立った
すると、さっきまですごくニコニコだったアキちゃんが急に真顔になった
そして、私に向かって、
「先輩、帰ってくれませんか?」
冷たく言い放った
「え?」
「私、忠義のことが好きなんです。
入社した時からずっとです。
私から忠義にうまく言っとくんで、帰ってくれませんか?」
いつも可愛らしい笑顔のアキちゃんからは、想像もできないような口調だった
なにも言えなくて、ただただ呆然としていた
「あ、安心してください。
仕事とプライベートの区別はちゃんとしますから」
「……そう」
私はアキちゃんの鋭い目に敵わなくて、席を立った
「お疲れ様です」
にっこり笑って言ったけど、まるで、早く出て行けと言っているようだった
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作者名:machi | 作成日時:2017年10月9日 23時