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42 side大倉 ページ42
大学2年生の夏
あれは確か、8月25日やった
ずっと行っとった地元のお祭りを今年も3人で行く予定やった
けど、迎えに来てくれたんは、浴衣姿のAちゃんだけやった
「あれ、丸は？」
「隆平ね、体調崩しちゃったんだって。
だから2人で行って来てって」
丸…？
元気だけが取り柄なお前が体調崩した…？
不思議に思っとったら、ケータイが振動して、丸からやった
『ずっと一緒におりたいから言うて、自分の気持ちを押し殺したらあきまへん。
大倉、頑張れ』
丸……。
お前は、どんだけ優しいやつやねん
ありがとう……
俺はその日の夜、Aちゃんに告白した
Aちゃんは、照れながら「私も好き」って言って、俺たちは付き合いだした
相変わらず3人でおったけど、
それでも、Aちゃんと過ごす時間もめちゃくちゃ増えた
こんなにたくさんAちゃんと一緒におったのに、まだまだ知らんことばっかやった
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作者名：machi | 作成日時：2017年9月22日 11時
