第4話 ページ4
『いや、なんかさー、あんま聞くなよ、恥ずかしいから』
キヨ兄は、笑いながらAさんを見る。
Aさんは、恥ずかしそうに柔らかそうなピンク色の唇を尖らせる。
「キヨとは高校2年の時から実は付き合ってて.......」
きゃーっと、盛り上がるお姉ちゃんとお母さんを後目に私は俯いた。
心がモヤモヤする。なんだろう。
『おーなつみ、どうしたんだ?さっきっから。いつもはギャーギャー騒いでんのに』
キヨ兄は、『俺がなかなか帰ってこねぇから拗ねてんのかー?』と立ち上がって私の方に来て、正面に座った。
「え?は、別に」
『何ー?沢尻エリカ状態なのー?』
場を和ませようと私の方に身を乗り出して笑う。
拗ねる私を見て、Aサンは、「私、車に忘れ物してきちゃった」と気まずそうに部屋を出ていった。
立つと、スラリとして背が高いのがわかる。私よりもずっとずっと、お似合いだ。
「キヨ兄が、可愛い彼女連れてきてスネちゃまだもんね?」
お姉ちゃんが麦茶を飲みながら茶化すように言い、キヨ兄は『なつみは、俺の事大好きだもんなー』と笑う。
私は耐えきれなくてなって、「いや、疲れてただけだし」と言って俯いた。
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るち(プロフ) - 佳奈さん» いえいえそんな!?そんなに丁寧に読んでくれる方がいて嬉しかったです。また、よろしくお願いします! (2019年7月24日 21時) (レス) id: e1f6fd326e (このIDを非表示/違反報告)
佳奈(プロフ) - コメ返、ありがとうございます!はい、もう一度読んで見ます!!ありがとうございました!他の作品も読みます! (2019年7月24日 20時) (レス) id: 126972c2b9 (このIDを非表示/違反報告)
るち(プロフ) - 佳奈さん» 佳奈様、コメントありがとうございます。人物に注目して読むと読みやすいかな.......と思います。ご迷惑おかけしました<(_ _)> (2019年7月24日 13時) (レス) id: e1f6fd326e (このIDを非表示/違反報告)
佳奈(プロフ) - うーん、、?解説してくれませんかね? (2019年7月24日 10時) (レス) id: 126972c2b9 (このIDを非表示/違反報告)
佳奈(プロフ) - ?? (2019年7月23日 20時) (レス) id: 126972c2b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るち | 作成日時:2019年7月15日 11時