急接近？ 2 ページ8
｢人狼断られたー｣キヨがスマホを片手にリビングに入ってソファに倒れ込む。
｢うお、びびった。やめろよ！俺今鶏肉もんでるんだから｣とこーすけが突っ込むと、｢お前はクッキングチャンネルか｣と小さな声でフジが突っ込んだ。
｢え？断られたって？誰に｣とフジがキヨに向き直して、聞くと｢A｣と小さな声で言った。
キヨは｢でもなんか、もしかたら会えるかも？みたいなこと書いてあったらしい。意味わかる？｣フジの方に顔を向けて、落ち込みながら尋ねる。
｢え？どゆこと？人魚とか？バイトとか？｣人魚の面白くなさにフジ自身が1番驚きながら言う。バイトの線はわんちゃん、というレベルなら有り得る可能性がゼロではない。と、保険をかけながらフジは続けた。
｢バイトかぁ、船に乗ってる人ってことだよな？んーなるほどね、まぁ分からんでも･･･ぁぁ、分かってたことだけどなんかすげぇショックだわー｣ともう一度ソファに項垂れる。フジとこーすけは目を見合わせて失笑した。
こんなに気になってんのかよ･･･、それ恋じゃね？なんてキヨには口が裂けても言えなかった。200万人を抱えるゲーム実況者だ。ストーカーとか、過激なファンとか･･･そういう方面のこととはこれでもかと言うくらい縁がある。
｢ねぇ、キヨ。今日の動画は見たの？｣
｢見た｣
｢早いな、お前船で会えるかも！って期待したら？ダメ？｣とフジが励ますと｢まぁ、向こうも活動者だし俺がこんなに執着してたらキモイよな｣と頷いて｢そうするわ！｣といい編集部屋に戻った。
こーすけは、揉み終わった鶏肉を冷蔵庫にしまい、手を洗いながら｢相当だな、ここまでだと思わなかったわ｣と笑い、｢まぁ、あと一週間で人狼本番で打ち合わせも全部終わってたのに、キヨの我儘聞くなんて新島さんも優しいよな｣と付け足す。
フジも｢確かにそうだよな、部屋とかシナリオとか終わってたはずだしな｣と頷いた。
それほど、キヨAを気にしているのは明らかなことであった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 151人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「実況者」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るち(プロフ) - クレハさん» クレハ様。コメントありがとうございます！面白かったなんて凄く嬉しいです！コラボする話書きたいなぁとぼんやり思っていたので後々書きます！リクエストありがとうございました♪！ (2019年5月18日 21時) (
レス) id: e1f6fd326e (このIDを非表示/違反報告)
クレハ(プロフ) - 完結お疲れさまでした！とても面白かったです!!後日談で、実際に二人がコラボする話とか読んでみたいです!! (2019年5月18日 13時) (レス) id: de682292c0 (このIDを非表示/違反報告)
るち(プロフ) - ショコラさん» ショコラ様。コメントありがとうございます！凄く嬉しいです〜！修正箇所の訂正行いました！ご指摘もありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年5月8日 0時) (レス) id: e1f6fd326e (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ(プロフ) - 作者様。とっっっても面白くて、一気に読んでしまいました//1つ気づいたのが運命深夜1の最後から2番目のあだ名の変換と運命深夜2の最後のあだ名が変換がちゃんと行われておらず、リリィさんになってました。分かりますかね…？これからも頑張ってください！ (2019年5月7日 23時) (レス) id: eaf763dc98 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るち | 作成日時：2019年5月3日 17時
