#199【目覚】 ページ8
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思っていた以上に俺の生命力は強かった。
手をつき、上体を起こす。
･･････俺の腕は確か切り落とされたはず。
手を見つめ、開閉を繰り返していると扉が開く。扉の方に視線を向けると驚いた顔をしているコブと目が合った。
「おそよー、どんくらい寝てた？」
「･･･四日は過ぎたっスよ」
なんだ、思っていたより長いな。俺の感覚では一晩寝た感覚だったから一週間寝込まなかっただけでいいだろ。
「戦力は？」
「･･････改造屋は逃がしたんスけど、俺たち以外駆除されたっス」
なんだ結局は振り出しに戻っただけか。近くの椅子を引き寄せ、俺の横に座る。
これからどうするか考えていると、コブの頭上を飛び越え俺の肩へと座るのは少し汚れたコリだった。
「俺が気ィ失った後どうなった？」
「今回は暴走しなかったんスけど、俺の赫包喰ったんスよ」
あー、だから俺の腕変に重いんか。これは腕の中に甲赫入ってんな。
「お前って赫包何個あったっけ？」
上を向き、思い出しているコブに苦笑し指示を出す。
「背中見せろ」
大人しくパーカーを脱ぎ背中を見せる姿にコイツは俺に殺される気があるのかと疑う。逞しい背中に触り、不自然に硬い部分を探す。
甲赫は普通なら肩甲骨辺りにあるが、コイツは例外だ。そもそも赫子を出せない“喰種”など普通ではないのだ。
「あー、俺が喰ったの一個だけだけど一番デカいの喰っちまったな」
肩甲骨辺りにある肌は抉れ、ジュグジュグと再生している最中と言ったところか。その周辺に不自然な部分が四箇所あった。
「コサメとコウは？」
「アメは２０区、チビ兎は引きこもり」
日常に戻っただけか、つまんねーな。顔に擦り付けるコリを撫で今後についてを口に出す。
「これからは戦力拡大計画を実行する」
「目星は？」
「そこらの宗教団体騙していけばいいだろ
今の時代妄想で作り上げた神を信じてる奴なんて山ほど居る、下手すりゃ自分が神だと信じてる奴もいるぜ」
その前にカネキくんの行動を見てからだな。
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水無月(プロフ) - 乾さん» 今更になってしまいますがありがとうございます！一時期題名が落ち着かない時がありましたが最後まで読んでいただきありがとうございました！！ (2018年8月10日 23時) (
レス) id: 07c7ef19ca (このIDを非表示/違反報告)
乾 - 完結おめでとうございます！！この作品は、名前が何度か変わっていましたがそんな連載当時から好きでした。素敵な作品をありがとうございました (2018年7月2日 18時) (レス) id: de2fb18392 (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - 瑠伊さん» ありがとうございます！素敵と言ってもらえてとても嬉しいです！！ (2018年4月24日 19時) (レス) id: 07c7ef19ca (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - 慶さん» ありがとうございます！面白いと感じてもらえてとても嬉しいです！！ (2018年4月24日 19時) (レス) id: 07c7ef19ca (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - 宮野 ミヤさん» ありがとうございます！気に入ってもらえとても嬉しいです！！ (2018年4月24日 19時) (レス) id: 07c7ef19ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水無月 | 作成日時：2017年12月27日 18時
