【東京喰種】モノクロ狐 part５【男主】

#203【着々】 ページ12

ＮＯside


最終幕は着々と進む。その中で多くの者が動きを見せる。





とある“半喰種”の青年は己の間違いに気付いた。

とある“喰種”の少女は拳で“半喰種”の彼の間違いを気付かせた。


“半喰種”が率いる組織はそのまま“半喰種”の彼についていく事を決めた。



“喰種”が経営するとある喫茶店では“半喰種”が戻ってくる事を待っていた。







一方“喰種”と敵対する〔ＣＣＧ〕では────。


死ぬ覚悟を紙に書いていった。

何も残す事がない性別が無い捜査官も、死ぬ事を恐れる若い捜査官もいた。

逞しい特等の言葉に覚悟を決める捜査官たちもいれば、何も書かない特等もいた。









“半喰種”を生み出した医者の護衛をしている“喰種”は静かに見守っていた。


「なぁ、お前はどうなると思う？」


タバコの火をつけ、線香のように立てる。その姿は普段の彼では想像のつかないほど憂(うれ)いを帯びた表情をしていた。



「お前を見つけたは良いが、何人の犠牲が必要なのか」



そろそろ面倒になったな、柳下を殺して俺も死ぬか。




その前にこの世界に俺の名を刻もう。

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