#140【嫉妬】 ページ42
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俺の起床は日によって変わる。
身体に悪い生活だが、正す気は無い。
今日は珍しく朝日と共に起きた。
どこかの爺さん婆さんと一緒に目覚めたと思えば、少し愉快な気分になった。
昨日どら猫と出会った場所に行けば、偶然と言えるのか居た。
ただ、もう息はしていない。
しゃがんで指で毛を突いてもピクリとも動かない。昨日あった温もりはなく、冷凍したかの様に冷たい。
「お前の仕業か」
前を向けば、相変わらず真っ白な毛並みのコリが尻尾をゆらりと揺らす。
彼女は出会った時から嫉妬深い。俺が他の動物と戯れれば、次の日には息をしていない。
どら猫から血は出ていない。口はぱっかりと開かれ、目はギョッと開かれている。
「随分と策士になったよな」
種族が違うのに言葉は通じるのかは知らない。飯に目が無いどら猫に何かあげたのだろう。
そして喉を詰まらせ、
「ラクさま？」
背後から聞こえた声はどら猫を世話していたコサメだ。
身体をずらせば、コサメは｢ああ｣と納得する。
「彼はコリ殿にとって障害になっていたのですね」
コサメもしゃがんで丁寧に抱き上げる。
「いんや、コリにとってそこらの小石と同じだろ
俺がコイツとイチャついたのが気に食わなかっただけだ」
コリはもうその場には居なかった。
アイツはどこで俺を見ているのかさっぱり分からない。まあ、知る気も無いが。
「それでは
どら猫の亡骸を両手に抱え、一礼してどこかへと歩いていった。どっかにどら猫を埋める為だろう。
さあて、俺はどこに行こうか。
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水無月(プロフ) - 江月@審神者さん» コメントありがとうございます！これからも楽しんでください！！ (2016年11月24日 23時) (
レス) id: 07c7ef19ca (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - 輝崩さん» 返信が遅れてしまいすみません。楽しんで下さりありがとうございます！ゆっくりですが更新頑張ります！！ (2016年11月24日 23時) (レス) id: 07c7ef19ca (このIDを非表示/違反報告)
江月@審神者(プロフ) - 読んでいて、とても世界観に引きずり込まれました。とても面白かったです更新頑張ってください！ (2016年11月24日 22時) (レス) id: 0664057f14 (このIDを非表示/違反報告)
輝崩 - 今朝、一気見しました。ストーリーが進むごとに面白くなって時間を忘れてしまいます。僕は主人公の戦い方が面白くていいと思いました。忙しいかもしれませんが、頑張ってください！ (2016年11月23日 9時) (レス) id: bf154c7490 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水無月 | 作成日時：2016年11月13日 20時
