#131【提供】 ページ33
・
一人の研究員がタロちゃん(仮)を回収しに近付いたときに異変に気付いた。
「へ?」
近付いた研究員は胴体を掴まれ、頭を丸かじりされた。
「へぇー、ゴキブリ並みの生命力と言ったとこかな」
二本の尾赫をタロちゃん(仮)の胴体に突き刺し、横に広げた。真っ二つになり、ビクビクと
「そんなに生命力なかったわ」
これで再生すればもっと楽しくなったのになぁ。
嘉納センセーの方を向き苦笑する。
「ごめんね、研究員一人ダメにしちゃって」
「気にする事はないよ
お陰で面白いものが見れた
ぜひ、楽くんの赫子を調べさせて欲しいものだ」
切り離した一本の尾赫はコリが咥えている。
「あんま調べられるの好きじゃないけど
これで俺が知らない事も知れるかも知れないしね、いいよ」
コリに目配せをすれば、素直に尾赫を離す。しゃがめばコリは軽やかに俺の肩の上に乗る。
「甲赫もおまけであげる」
ばきばきと音を鳴らして右の肩甲骨から出す。そういえば甲赫は切り離した事がない。
「ちょっと待ってて」
一度仕舞い、甲赫の形を変える。再び出来たのは今までのつるりとした甲赫ではなく、カッターナイフの刃の様な折れ目がついた甲赫。
足下まで伸ばし、思いっきり踏み付ける。折り目がついた薄い甲赫は簡単にバキリと折れた。
「どーぞ」
嘉納センセーはパチリと瞬きをして俺を見る。
「君は赫子を変えることが出来るのかい」
「少し意識すれば誰でも出来るもんだよ・・・多分」
実際は知らない。いつも同じ形なのは自分がしっくりくるから。
少しでも余裕があれば変化を起こせる。
・・・俺はね。
112人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
水無月(プロフ) - 江月@審神者さん» コメントありがとうございます!これからも楽しんでください!! (2016年11月24日 23時) (レス) id: 07c7ef19ca (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - 輝崩さん» 返信が遅れてしまいすみません。楽しんで下さりありがとうございます!ゆっくりですが更新頑張ります!! (2016年11月24日 23時) (レス) id: 07c7ef19ca (このIDを非表示/違反報告)
江月@審神者(プロフ) - 読んでいて、とても世界観に引きずり込まれました。とても面白かったです更新頑張ってください! (2016年11月24日 22時) (レス) id: 0664057f14 (このIDを非表示/違反報告)
輝崩 - 今朝、一気見しました。ストーリーが進むごとに面白くなって時間を忘れてしまいます。僕は主人公の戦い方が面白くていいと思いました。忙しいかもしれませんが、頑張ってください! (2016年11月23日 9時) (レス) id: bf154c7490 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:水無月 | 作成日時:2016年11月13日 20時