#100【接吻】 ページ1
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両手で俺の顔の前にアイの頭を上げる。
「なあ、お前はこの世界が楽しかったか?」
目はこれでもかと言うぐらい開き、俺を見つめる。
首から下は血が大量に出て、胴体は床に力無く寝っ転がっている。
「恨むことはその対象のヤツを忘れることなく想い続けることだ
俺はずっとお前に想われてたのか」
アイの唇に己の唇を押し当てる。
「無駄な行為お疲れ様」
“白鳩”から奪ったひとつでもあるヘルメットを外して、力任せに叩きつけた。
ヘルメットは硬い音を出して、跳ねる。
唇はまだ温かかった、この世で唯一の弟が生きていた証拠。
「これからは俺の一部だ」
甲赫を出してアイの四肢を削ぎ落とす。これはアイには無かったおふくろ譲りの甲赫。
アイは俺に甲赫があるのを知っていたのか。今になっては知る由もない。
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水無月(プロフ) - 江月@審神者さん» コメントありがとうございます!これからも楽しんでください!! (2016年11月24日 23時) (レス) id: 07c7ef19ca (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - 輝崩さん» 返信が遅れてしまいすみません。楽しんで下さりありがとうございます!ゆっくりですが更新頑張ります!! (2016年11月24日 23時) (レス) id: 07c7ef19ca (このIDを非表示/違反報告)
江月@審神者(プロフ) - 読んでいて、とても世界観に引きずり込まれました。とても面白かったです更新頑張ってください! (2016年11月24日 22時) (レス) id: 0664057f14 (このIDを非表示/違反報告)
輝崩 - 今朝、一気見しました。ストーリーが進むごとに面白くなって時間を忘れてしまいます。僕は主人公の戦い方が面白くていいと思いました。忙しいかもしれませんが、頑張ってください! (2016年11月23日 9時) (レス) id: bf154c7490 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水無月 | 作成日時:2016年11月13日 20時