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『起立。』





『礼。』






『着席。』

















マニュアルの通りの一連の動きを、あの優しい眼差しで見守ると、


先生はニコリと笑った。



















ジス『おはようございます。』







教室を見渡し、
生徒一人一人の顔を一瞥する。












その目が、

窓際の後ろの席へと移った。






私の席だ。

















最後に私を見つめて
小さく目を細めると、あの笑顔を浮かべる。


















ジス『うん。皆元気そうでなによりです。』










骨張った、細い指を出席名簿に滑らせる。
そして、一人一人の名前を呼ぶ。





ジス『.....、』









名簿の最後、

先生は必ず私の目を見てから名前を呼ぶ。


















ジス『ユン・A。』



『はい、』










"私の名前を呼ぶ時だけ"

先生は目を合わせる。












私は、至って普通の表情で答える。

















ジス『さて、いよいよ新学期が始まりましたね。
今年度も皆さんの担任を務めます、ホン・ジスです。

また皆と同じクラスになれて、先生はとても嬉しいです。

この後に課題も回収するので、ちゃんと用意してくださいね。

先生に何か連絡がある人は、いつでもいいので、英語研究室に来てください。
では、新年度が始まるにあたって..............』



















私とジス先生は、


生徒と教師、委員と顧問、部員と副顧問、
英語係と英語教師












であって、
それ以上でも、それ以下でもない。














ただ先生は、
私の事を特別だと言う。

決まって、あの怪しい笑みを浮かべて。












何となく気分がそわそわして、窓の外を見つめる。








空が綺麗なスカイブルーに染っている。










ふと、
ブルブルと、小刻みにスマホが震えた。




周りを見れば、先生の目を盗んでスマホを覗いている人が何人もいる。




私も、こっそりとスマホを開いて、メッセージを確認した。

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ozu__(プロフ) - 素敵なコメントをありがとうございます。 (2022年3月2日 13時) (レス) id: bfe25aa6c9 (このIDを非表示/違反報告)
びぃだま - 更新してくださって感動です!!!なんだか文学的と言うか、伏線が散りばめられていて面白いなと思ってたので…これからもお時間のあるときに是非更新してください! (2022年3月2日 1時) (レス) id: 4179bc5d94 (このIDを非表示/違反報告)
理緒(プロフ) - 好きな作品です!更新楽しみにしていますね! (2020年10月14日 0時) (レス) id: 6918a06ad7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ozu__ | 作成日時:2020年4月23日 13時

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