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その日
僕は初めてヌナの涙を見た。
真っ黒で、何も映ることのない瞳からは雨のように涙が零れていた。
『ヌナ、』
ヌナは、じっと彼を見つめ続けた。
『ヌナ....』
ヌナは、彼の手を握りしめた。
僕の声は届かなかった。
初めて、ヌナは僕を見てくれなかった。
ただ、泣いていた。
感情なんてわからない。
僕も泣いてた。
外の雪はますます激しさをまして、
冷たい風が窓を揺らした。
あまりにも寒かったから、
小さなヌナの背中を抱きしめた。
ヌナは、何も言わない。
寒くて、寒くて、
僕は、ただ抱きしめ続けた。
٭•。❁。.*･ﾟ .ﾟ･*.❁。.*･٭•。٭•。❁。.*･ﾟ .ﾟ･*.❁。.
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+。:.ﾟ(✿˘艸˘✿):.｡+ﾟ
Fear
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作者名：ozu__ | 作成日時：2019年12月7日 21時
