Fear (ページ8)

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ジョシュアside

変に胸がザワザワする。

ドクドクと耳に届く心拍音。

変な、気持ち、

こんなに、誰かのことで頭がいっぱいになったことは無かった。

ジョンハン『おーい。シュア？』

『あ、ごめん、どうしたのハニ？』

ジョンハン『そろそろ戻ろう。』

『あ、うん。』

僕の瞳には、まだ彼女だけが映る。

今は、熱心に本を読んでいる。

勉強しているのだろうか？

パタン、と本を閉じると
髪をまとめ直した。

その一つ一つの仕草は、やっぱり綺麗だ。

スンチョル『あれ？Aちゃん。今日は髪巻いてるの？』

A『そうなの！ちょっと失敗しちゃったんだけどね、』

スンチョル『そう？凄くかわいいよ。』

「嬉しい。」ってはにかみながら笑って、高めに結ばれた髪がゆらゆらと揺れた。

彼女の瞳に僕は映らない。

ジョンハン『またスンチョラか。あいつー、デレデレしやがって。』

ウォヌ『ヒョン！帰りましょうよ。』

スンチョル『今行くよ。じゃあねAちゃん。』

A『ばいばい！』

スンチョル『また明日な、』

ウォヌ『ばいばいAちゃん。』

彼らの方に視線をあわせて、小さく手を振る彼女。

一瞬、目が合った気がした。

またギュッと胸が縮まった。

ドキドキと胸が高鳴って、喉の奥が腫れたように熱い。

A『オンニ、お先に失礼します！』

くるりと反対を向くと、彼女は個人練習室に向かった。