Fear (ページ7)

今日:20 hit、昨日:17 hit、合計:187,278 hit

7 ページ7

ジョンハンside

A『今日の練習は凄く大変でしたよね。』

『え、あ、うん。』

突然こちらに向けられた視線に戸惑った。

A『ジョンハンさんもジョシュアさんもダンスが上手ですよね。いつも隣で見て感動してます。』

ころころと笑いながら話してくれる君に、ただ夢中になっていた。

その香りに、
その声に、
唇に、瞳に、その全てに

ただ、ただ夢中になっていた。

話し上手なんだろう。

時間はあっという間に過ぎていった。
また一緒にご飯を食べようと約束して、僕達は別れた。

彼女がいなくなり、

静けさが訪れた頃に、シュアは口を開いた。

ジス『素敵な人だよね。』

ジス『綺麗で、お話上手で、優しくて、明るくて、』

ジス『本当に、素敵な女性。』

まるで自分自身に語りかけるように、
言葉を漏らしたジョシュアの顔は、今までに見たことも無いような、

愛おしそうな眼差しを扉に向けていた。

僕らは、君に魅了されたんだ。

Aの全てが僕達を狂わす。

その姿を思い出すだけだでも、僕の心臓は君を求めて高鳴る。

その声を思い出すだけでも、身体が震える。

君が欲しい。

僕達は、果実の味を知ってしまった。

一度口にしてしまえば、二度と忘れることの出来ない禁断の果実を。

離さない。渡さない。

君は、僕達だけの果実なんだよ。