Fear (ページ21)

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スニョンside

本当にごめんなさい。と、
何度も謝りながら、ずっと俺の手当てをしてくれているA。

『ほんとに気にしないで、こんなの良くある事だし。』

A『いいえ！私を庇って怪我したのであれば、私の責任です！』

まだ半泣き状態で、目が真っ赤になってる。

『そんなに泣くなよ、』

さすがに、耐えられなくて、俺のタオルで優しく目元を拭く。

A『ありがとう、ございます、』

タオルを離すと、今度は、満開の笑顔。

あまりのギャップに心を撃たれた。

『、どういたしまして、』

ぎこちなかったけど、

僕らはここから少しづつ、仲良くなっていったんだよね。

『あの時はほんとに、泣き虫だったよな。』

A『違うよぉ、あの時は、本当に怪我させてたらって、パニックだったから、『はいはい。』』

でもあの時の泣き虫なAに感謝しないとね、

Aの泣き顔を見てなかったら、
" 俺 " は目覚めなかったんだから。