過去編 ページ34
クロロと出会ったのは、流星街だった
その時、蜘蛛は結成当初で、ウボォーがアフロだったのは凄い印象に残っている。
「あ〜〜見渡す限りゴミ！人！ゴミ！強い奴居ないんかよ！！！」
ヒソカはどっか行っちゃったし
強い奴らいないし！！
「クッソムカつく！！！」
近くにあった車とコンクリートの山を八つ当たりで蹴る。
ドゴォンと音と共にガラガラと崩れたゴミ。
「…なんだお前は、」
ゴミの向こうに、強そうな、でもまだ弱い
同じくらいの年の青年がいた
「いやアンタこそ誰よ。」
「…これ、お前がやったのか」
質問を無視して、崩れたゴミを指さして男が言う
「そうだよ」
「強いんだな。」
「まぁね。アンタもそこそこ強そうだけど？」
殺気を出しながら、舌舐めずりをして男を見据える
「そうか、光栄だな。」
そんな私の殺気を何とも思ってないかのように淡々と答える男に、少し興味持った
「ねぇ、私はA。あんた、名前は？」
「…クロロだ。」
「よろしく！クロロ」
「お前も流星街出身なのか？」
「いや、違うよ。…流星街より最悪な所だよ」
「？ココより最悪な所が有るのか？」
首を傾げるクロロ、
「ここは確かにゴミばっかだけど、人は生きようとしてる。力を合わせて、どんな人間よりも美しいよ。生きようとしてる様は、贅沢に金と欲を使い貪る豚共よりなんかよりよっぽど。」
これは本心だ、楽な環境で生きてる奴らより
スラムや流星街で生きてる人間の方がよっぽど人らしい。
「そうか、ふむ、少し興味があるな。」
「クロロは仲間居ないの？」
「いや？居るが…今は不在だな」
「ふぅん、つまんない。会いたかったのに」
「まあそのうち帰ってくるだろう」
そういうとクロロは本を読み出した。
えっ私は無視ですか…
警戒されては無いけど、踏み込んでこない。
未だに名前呼ばれて無いしね
「寝よーっと。」
ゴミをかき分けて、クロロの隣で寝る。
臭いは最悪な筈なのに
何故かクロロの隣は居心地が言い。
お互いに干渉しない、楽な関係だ。
「…変わったヤツだな。」
Aの寝顔を見て、クロロが呟いく。
ふ、と口元に円を描いて、本を閉じて寝そべる
日が沈む
風が2人の髪を撫ぜる。
二人並んで、流星街の夕焼けで光る月の下で目を瞑った
この女の隣は、居心地が良いな…
ゴミの臭いが鼻を掠めて、眠りについた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 553人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「愛され」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
す ズ き(プロフ) - つららちゃんさん» わああコメントありがとうございます！；；とても励みになります！；； (2020年4月6日 14時) (
レス) id: 36b5b17df9 (このIDを非表示/違反報告)
つららちゃん(プロフ) - イルミ(T . T)すごく面白いです！こんな素敵な作品をありがとうございます(T . T) (2020年4月6日 5時) (レス) id: 74f4862074 (このIDを非表示/違反報告)
ミウ(プロフ) - 更新待ってました〜！ゴン可愛いです(*ﾟ▽ﾟ*) (2018年12月8日 13時) (レス) id: 88cce883b3 (このIDを非表示/違反報告)
す ズ き(プロフ) - ＊エアメル＊さん» エアメルさん〜；!!応援は嬉し過ぎますありがとうございます； (2018年8月26日 21時) (レス) id: 36b5b17df9 (このIDを非表示/違反報告)
＊エアメル＊(プロフ) - ま、まままさか返信してもらえるなんて...！！ありがとうございます！応援してます！ (2018年8月25日 11時) (レス) id: c3939000f9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：す ズ き | 作成日時：2018年4月9日 16時
