温かいなあ、 ページ30
腹に空いた穴を手で抑えながら話す
「っ、じぃさん、あんた、…っ、大丈夫…？」
「すまない……年下に、ましてや女人に助けられるなど…」
深々と礼をした爺さんに、良いってと手を振る。
すぐに近くにきたヒソカに抱えられ私は試験場を後にした。イルミもついてきている
キルアは放心状態で、下を見つめていた
お姫様抱っこ状態なので、ヒソカの顔は良く見える。
焦ってはいなかったけれど怒っているのは分かった。
「ｯ…ッ！」
「ごめん、まさかAが庇うとか思わなくて」
ヒソカは怒り、イルミは少ししょげている
大丈夫、と言いたかったが痛みで声が出なかったので手でぽんぽん、とイルミの頭を撫でる
すぐに医療担当の人が来てくれるかと思いきや、レオリオも駆け付けてくれた
「アンタにゃ色々思う所もあるが助けてくれたしな、これでも医者の卵だ、応急処置くらいは出来るぜ。」
「別にっ、…レオリオ、を、助けたこと…なくないっ、？」
「あーあー喋んな喋んな！寝てろ！キルアを助けただろ。俺のツレ助けてくれたんなら俺も助けられたようなもんだ、礼を言う。ありがとな
それにあのセリフ、キルアの事助けようとして言ったんだろ？ありがとうな。ちゃんとキルアにも伝わってたぜ」
レオリオ…良い奴だな、なんて思いながら応急処置を受ける。
「うし、もう血は止まったし軽く縫ったから激しく動かなきゃ大丈夫だ」
「、ありがと」
じゃーな。と言い医務室から出ていくレオリオ
残されたのは私とイルミとヒソカだけ。
ヒソカに至っては腕を組んで壁にもたれかかっている、まだ不機嫌だ。
「全治一ヶ月だって。まぁAなら1週間で治るよね」
「ンな無茶な、流石に1週間と3日はかかるよ〜」
和気あいあいと話しているとヒソカが近付いてきぎゅっと抱きしめられた
「えっ」
「！」
イルミが目を丸くして私を凝視する
「もう、心配させないでくれ…♢」
「…ごめんねヒソカ。大丈夫だよ。生きてるから」
背中を2回ぽんぽん、と叩くと離れるヒソカ
もう怒っても悲しんでもない、いつもの表情だった
「こんくらいの傷Aなら楽勝でしょ。ヒソカってAにだけ過保護だよねー。」
「そういうイルミだって、Aが刺された時柄にもなく少し焦ってたじゃないか♡」
そうヒソカが言うとイルミの針がヒソカに容赦なく飛ぶ。
そんなふたりのやり取りを見て、心配してくれてたんだなあと思うと
なんだか少し、心が温かくなった。
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す ズ き(プロフ) - つららちゃんさん» わああコメントありがとうございます！；；とても励みになります！；； (2020年4月6日 14時) (
レス) id: 36b5b17df9 (このIDを非表示/違反報告)
つららちゃん(プロフ) - イルミ(T . T)すごく面白いです！こんな素敵な作品をありがとうございます(T . T) (2020年4月6日 5時) (レス) id: 74f4862074 (このIDを非表示/違反報告)
ミウ(プロフ) - 更新待ってました〜！ゴン可愛いです(*ﾟ▽ﾟ*) (2018年12月8日 13時) (レス) id: 88cce883b3 (このIDを非表示/違反報告)
す ズ き(プロフ) - ＊エアメル＊さん» エアメルさん〜；!!応援は嬉し過ぎますありがとうございます； (2018年8月26日 21時) (レス) id: 36b5b17df9 (このIDを非表示/違反報告)
＊エアメル＊(プロフ) - ま、まままさか返信してもらえるなんて...！！ありがとうございます！応援してます！ (2018年8月25日 11時) (レス) id: c3939000f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：す ズ き | 作成日時：2018年4月9日 16時
