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008. ページ8
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自分がこの先すぐに死んでしまうのか、80歳まで生きているのか。
誰にもわからないと言われてしまえばそれまでなのかもしれないが、普通なら想像できる未来も彼女にはできなかった。
想像力の欠如とはまた違う。
怖かったのだ。
未来を見て自分の思った通りの世界でないことが。期待して、裏切られる感覚が怖かった。
「轟くんの夢はなに？」
「ヒーローになることです。だからここにいる」
「 … いい、夢だね」
彼女は自分の人生を誇れる人々が羨ましかったし、彼のように夢を語ることができる人が羨ましかった。
「夢に良いも悪いもないですよ … Aさんはないんですか」
「幸せになりたいかな」
「良い夢じゃないですか」
そうかな、と笑う彼女に胸が高鳴った。でも良い夢と言われて笑ったわけではなさそうで、少し悲しい笑い方をするのだなと思った。
「だけど、私は幸せが何かわからないの」
「そんなの見つければ良いじゃないですか … 俺にもわかんないですけど」
「じゃあ、轟くんが一緒に見つけてくれるかな、私の幸せ。」
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遊琉@精神年齢3歳のゴリラ - 続きが気になります…！更新楽しみにしてます！ (2020年10月29日 19時) (
レス) id: d4ed3a6891 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わか
| 作成日時：2020年10月25日 20時
