盲愛アドレセンス ⅱ (ページ35)

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085 : 入試終わりページ35

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「なんかご飯の量多いね？」

推薦入試でくたくたの重い体を動かしてやっとついた家。
リビングへ向かえばいつもの何倍あるかわからない量のご飯がわたしを出迎えた。

「今日ね焦凍と焦凍のお友達が来るの」

「聞いてないけど」

「だってさっきお父さんに連絡入れたんだもん」

ということは毬栗さんと緑谷さんだろうか。

インターン先がなくなり、焦凍が誘った聞いているから2人で間違いないだろう。

「そんなことより入試どうだったの！？」

「どんな採点かわからないけど実技は1位だと思う。筆記も、心配することないと思うけど」

「さすがAね … 」

そう優しく笑う姉さん。

姉さんはお父さんに失敗作だと今まで言われてきたのにわたしの成功も努力も全て喜んでくれる。
どんな心境かなんて考えたことなかったけど、嬉しそうに笑う姉を見て悪い気はしない。

思う、なんて言い方したけど実際のところぶっちぎりだった。
他の人と比べ物にならないぐらいの鍛錬をしたのが身を結んだと分かった瞬間で実況のようなものをしていてくれたプレゼントマイクが何度叫んだか数えられなかった。

模試もいつも一桁に入るしいつも通りの力を発揮できたはず。

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