盲愛アドレセンス ⅱ (ページ22)

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072 : 家族以上の存在ページ22

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「私のことはもうどうでもいい？ … 私を1人にするの？」

1人がどれだけ辛いことか、焦凍なら知っているはずだ。

母親という支えを失ってもなお私たちが立ち上がり前を向き続けることができたのはお互いがいたから。

鍛錬も勉強もすべて隣に兄がいたから私は頑張れたのだ。

「雄英高校に入って、敵に襲撃されて林間学校でまた襲撃されて、無茶な方法で爆豪さん助け出して … どれだけ心配したかわかる？
焦凍がいつもと変わらない姿で帰ってくるたび、私がどれだけ安堵してたからわかる？」

雄英高校が悪いわけではない。
管理体制が杜撰だとも思わない。

だけど、この半年も経っていない期間で身を危険にさらされ続けて、離れている間に焦凍がいなくなってしまったら？

もう2度と会えなくなってしまったら？

そんなの私は耐えられない。
焦凍からしたら私は妹かもしれないけど私からすればそんな存在じゃない。

兄以上に、家族以上に大切な存在で好きな人なのだ。

「やだよ焦凍 … やっぱり離れたくない … 」

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