盲愛アドレセンス ⅱ (ページ16)

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066 : お互い必要ページ16

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「そうじゃないんです … ずっと一緒だったから、それが約束だったから。
今まで一心同体のような存在が消えることは怖いですよね」

「まあそういうことだ。生まれてから今まで双子のように焦凍にべったりだ。
来年からは自分も雄英だろうに」

「あいつからしたらそういう問題じゃねぇ。… 俺も少し悩んだからな」

焦凍も即決で寮に入ると決めたわけではなかった。

Aを1人家に置いていくという事実は、大切な受験期であるAを刺激する。
環境が変わるということはそれほど大切なことであり、Aの中にいる自分という存在がどれほど大きなものなのか焦凍自身も自覚していた。

それは自惚れや自意識過剰などではなく、自分の中でもそのぐらいの存在であったからだ。

勉強も鍛錬も、日々の生活も全てを妹であるAと過ごしてきた。

Aがいない生活など考えたことがなく、気が狂いそうだとまで思いもしたがヒーローになるために仕方ないことだと割り切ろうとした。

妹なんて一言だけじゃ纏めきれない存在であることもわかっていた。

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