盲愛アドレセンス ⅱ (ページ1)

今日:26 hit、昨日:8 hit、合計:111,070 hit

051 : 大切な貴方を守れるようにページ1

.

「お母さんは私達になりたいものになれなんて言ったけどわたし最近までわからなかったの。
わたしなんでヒーロー目指してるかわからなかった。
自分が最高傑作だから？なんて思ったけど答え出なくて。 … でも今出た。焦凍を守るためだよ」

体育祭の時に思い出した言葉。

母親の言葉はずっとわたしの心で1人で勝手に蟠りを起こしていて、ずっともやもやと心にモヤがかかっていた。

血に囚われているせいでわたしは最高傑作だからヒーローにならなくちゃいけないと勝手に思っていたけど、違うね。

わたしはヒーローになりたいんじゃない。大切な人を守りたいだけ。

だから、その人がピンチの時に公共で個性の使用許可がでるヒーローにならなくちゃいけない。

自分の手であなたを救うために。

「雄英来る気になったか」

「え？」

「迷ってたんだろ。俺でもらえたんだ、Aなら大丈夫だ」

焦凍にはお見通しだったようで、バレないと思ってたのか？なんて笑われてしまった。

あなたがわたしの全てだから。

ずっとその笑顔も何もかもを守れるようにNo1ヒーローになるよわたしは。

.