１２話 kn side ページ6
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「……」
遅い。
連絡し終わったエーミールからは
『片付けしてから行くらしいです』
と、言われたから待っているがそれにしても遅い。
遅すぎる。片付けにこんなに時間がかかるとは思えない。
em「Aさん、遅いなぁ……」
「やっぱり俺と話したくないんちゃうか」
em「まさか！Aさん、コネシマさんが読書家や聞い時間が合えば話してみたいって言うてたんやで？」
それ方便ちゃうか。エーミールが居る手前、しゃあなし言うたんとちゃうか？
まあ、エーミールが傷つくだろうと思うので声には出さないでおく。
em「迷っとるんかな」
「……さすがにないやろ」
em「わからへんで？」
「……」
流石に迷うことはないと思うが何かあったのではないかと、一瞬頭をよぎった。
まだ俺のようにアイツのことをよく思っていない連中は少なからずいる。
……仕方ない。見てこよう。
そう思い、席から立ち上がる。
em「あれ、どっか行くん？」
「……どこ居るか見てくる」
em「……そうですか！」
またもや嬉しそうに反応するエーミールに少しイラッとする。俺は喧嘩しとるガキか。なんや今から仲直りしにいくんとちゃうんやぞ。
ふと、扉の近くに来て開けようとした時。扉の前から人の気配がした。
ああ、アイツだな。
来たのであればさっさと開ければいい。なのに一向に開かない扉。
後ろでエミさんは不思議そうにしている。そらそうや。扉の前で2分くらいは止まっとる。そろそろ開けろや。
だが、まだ開かない。
「チッ」
開かないことにイライラしたのでもう開けることにする。
ドアノブに手を掛け、扉を引く。
思った通りアイツがいた。間抜け面をしている。手を伸ばしていることから先程開けようと思ったのだろう。だが遅い。
「……」
mz「……」
「……来んのかと思ったわ」
mz「あっ、すいません……」
つい、黙ってしまった。お前は何か言え。
口から出たのは皮肉で、アイツは
"あの時"以降から初めてまとも話すであろう相手との初会話がこれとは。何とも気まずい。
"あの時"もまともな会話ではないが。
「……入らんのか」
mz「あっやっ入ります」
ずっと扉の前で睨み合う気はない。入れと言うとアイツはかなり動揺する。
入ってからもアイツは無言だ。
「何や。そんなに俺と話すんが嫌か」
「いやっ！そんなことないですよ！？」
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篝火(プロフ) - ソーダ水さん» ありがとうございます！更新は遅くなりますが、楽しみにしていただけると嬉しいです！これからもよろしくお願い致します！ (2022年4月22日 12時) (
レス) @page24 id: 5c99846d6a (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ水(プロフ) - 大好きな作品です！更新待ってます！ (2022年4月19日 15時) (レス) @page24 id: 46883a5287 (このIDを非表示/違反報告)
篝火(プロフ) - パティシエルさん» レスが遅れてすみません！ありがとうございます！！！文才があると言われると嬉しい限りです！何周も読み直せるぐらいの面白さになっているなら良かったです！(おまわりさーん！捕まえないで〜！) (2021年12月23日 0時) (レス) id: 5c99846d6a (このIDを非表示/違反報告)
パティシエル(プロフ) - ゑ。好き()初コメすいません！！めっっっちゃ好きです((((((語彙力 最初からわかる文才の凄さ…天才っぷりが伝わってきました(( ? やばい、何周も読み返してしまう…手がｯｯｯ 何故早く出会わなかったん⁇これからついてきます(((((((おまわりさーんコイツです (2021年12月19日 17時) (レス) @page9 id: 00c275c356 (このIDを非表示/違反報告)
篝火(プロフ) - 冠さん» ありがとうございます！語彙をちょっと、適当に見つけてみれば案外書けますよ！初期から！嬉しいです……1作目はあんまりだったので……wこれからも好きって言ってもらえるように頑張りますね！！！ (2021年12月4日 13時) (レス) id: 5c99846d6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篝火 | 作成日時：2021年11月20日 17時
