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『ねぇ猪狩。』
猪狩「なんだよ。」
『私たちってカップルだっけ。』
猪狩「嘘に決まってんだろ。あー言わないとあの子どっか行かないだろー。」
猪狩はそう言ってパッと私の肩を離れ、その場にしゃがみこんだ。
さっきはあの女の子のこと��君��とか��お前��って言って威嚇してたけど、今は��あの子��って言ってる。
本当は女の子にあんな強い口調で言いたくないはずなのに、言わせてしまって申し訳ない。
猪狩って優しいよね。
けどあのまま猪狩が来なかったら、私は何も言えてなかったし何されてたかわかんない。
いや、猪狩が来ても何も言えなかったんだけどね。
『猪狩、ありがと。来てくれて嬉しかった。』
私も同じようにしゃがんで、お礼を言った。
猪狩「いやこっわ。お前から礼言われると鳥肌。」
『飛ばされたい？何？』
猪狩「ごめんごめん。笑 また呼べよ。」
『いや、次はもっと頼れる人を呼びます。』
猪狩「は？何お前。笑」
思っきし頬をつねられた。痛い。
痛いけど、さっき言われた言葉の方が胸に刺さっている。
［ほんと、ビッチですよね］。
どうしたものか。
猪狩「お前、もしかしてあんまり俺らとつるまないようにしよーとか思ってる？」
猪狩にふいに図星をつかれて表情が固まった。
知り合った時から思ってたけど、猪狩ってほんと勘が鋭いな。
『そうした方がいいでしょ。これ以上私のせいで被害に遭っちゃっても嫌だし。』
猪狩「俺は嫌だよ。」
切れ長な猪狩の目と視線が絡まる。
猪狩「男は女を守って当然だから。迷惑に思ったやつはお前から離れてくだろ。」
私の頭をポンポンと叩いて、教室の方へと歩き出した猪狩の背中を慌てて追う。
ついてきた私に気づくと、私の歩くスピードに合わせて歩いてくれて、さっきとは全然違う話題を振ってくれた。
大昇と大光の歌対決の話や作間くんと仲がいい話。
猪狩はぶっきらぼうな優しさと自分の考えを持ってる。
その2つに尊敬してることは猪狩には内緒。
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ゴンザレス(プロフ) - あずきさん» ありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです♡♡♡ (3月25日 22時) (
レス) id: b2056e73ae (このIDを非表示/違反報告)
あずき - めちゃくちゃ面白いです!!更新頑張ってください^.".^!♡ (3月20日 20時) (レス) @page25 id: 0b4479c19f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴンザレス | 作成日時：2024年3月14日 8時
