油断ならないお昼休憩 ページ42
午前の部を終え、お昼休憩となった。
有希子とお弁当を食べる約束をしていたので、駆け足で教室へ戻っていると1人の女の子が私の前へ立ちはだかった。
女子生徒「あなた、黒ちゃんの何なんですか？」
またこの手の話題か。もうコリゴリなんだけど。
黒田くんがからかって私を連れてったせいだよ完全に。風評被害。
『知り合いです。』
女子生徒「は？そんな人が借り物競争で連れてかれないでしょ？」
いや、ほんとーにそりゃそうですよね。
私もあなたの立場ならそう思います。
けど本当に、本当に知り合いなんです。
ちょこちょこ弁解してみたけど、女の子の視線は徐々に痛くなってくばかり。
女子生徒「ほんと、ビッチですよね。
イケメンに囲まれてるからってしっぽ振りすぎですよ。」
こんな怖いこと言うんだ。
でもそっか、周りから見たらそう見えちゃうのか。
仲良くしてるだけでこう思われちゃうのは、ちょっと悲しいし、寂しいかも。
黙って俯いていると、女の子が近づいてくる音が聞こえてギュッと目を瞑る。
もうここで何されても何も言えない。
アーメン私。
猪狩「君さ、こいつの何知ってそれ言えんの？」
急に肩を抱き寄せられた感覚がして、顔を上げると眉間にシワを寄せた猪狩がいた。
女の子も怒りんぼモードの猪狩に少しビビっている。
この体制、また反感を買ってしまいそうだな。
女子生徒「周りから見てたら分かりますよ、そんなの。」
猪狩「じゃあもっと分かってねーよ。周りから見てその評価ならお前の目が節穴だわ。笑」
女子生徒「今私塩崎先輩とお話してるんで。」
猪狩「じゃあ俺もこいつに用あるんだわ。」
女子生徒「それ後にしてくれません？猪狩先輩は塩崎先輩の何なんです？ただの友人ですよね？笑」
猪狩「ただの彼氏だけど？」
「「え？」」
私と女の子は同じように腑抜けた声を出した。
いつ私猪狩の彼女になったっけ。
猪狩「だからさー、優先してくれる？
あともうこれ以上詰められたくないでしょ？」
しっしっと無視を払うような手つきを女の子にする猪狩。
女の子もバツが悪そうに来た道を引き返していった。
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ゴンザレス(プロフ) - あずきさん» ありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです♡♡♡ (3月25日 22時) (
レス) id: b2056e73ae (このIDを非表示/違反報告)
あずき - めちゃくちゃ面白いです!!更新頑張ってください^.".^!♡ (3月20日 20時) (レス) @page25 id: 0b4479c19f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴンザレス | 作成日時：2024年3月14日 8時
