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結局嶺亜に捕まっていたせいでホームルームには出れなかった。
「お、遅かったねー。」
教室に着いて、お通夜状態の顔を上げると
友達の有希子には大きく笑われた。
有希子とは1年の時同じクラスになり意気投合して仲良くなった。
私と違って大人っぽいし、クール系。
だけどツボが浅いからすぐ笑う。いや笑われる。
有希子「なに、また嶺亜さんにやられたの？」
『...生徒会に、入ることになった。』
また大きく笑った有希子。ここまでくると腹が立ってきた。
有希子「あはは、ほんとAって朝から笑わせてくれるよね。」
『もうほんと！！！真面目なのに！！！』
「朝からおっきい声出してどーしたの？」
肩に急に重みを感じて振り向くと、そこには寝癖をつけた颯太がいた。
『颯太重いよーーー』
颯太「てゆーかなんの話してたの？」
有希子「Aが生徒会に入ることになった話。」
有希子がそう言った瞬間、颯太の顔がぱあっと明るくなって首元を強く抱き締めてきた。
苦しい苦しい！！
颯太「じゃあ定例会にAもいるってことー！？やったー！！」
あれ、そういえば颯太も生徒会に入ってたっけ。
たしか保健委員長を任せられてるって張り切ってたな。
ガヤガヤとした教室に授業始まりのチャイムが鳴り響く。
みんなが席に着き始めるタイミングで、先生が入ってきたので私も慌てて自分の席へ腰を下ろした。
「な、A。宿題見してくんね？」
『ばーか、私がやってるわけなかろうぞ。』
なんだよー、と自分もやっていないのに不貞腐れて前を向き直すこの男は、鈴木悠仁。
出席番号が前後で今も席が前後。
おまけに学力順位もいつも前後。
前後の呪いなんじゃないかってくらい前後。
ミステリアスな雰囲気で、読めないやつだけど悪いやつではないから、ラフに話せる。
〈じゃあここの答えは...塩崎、答えてみろ。〉
『えっ？』
ぼーっとしていると、しょっぱなで先生に問題を振られた。
そういえば、今日私日直じゃん。
答えられずにいる私をニヤニヤしながら見守る悠仁と有希子。
颯太は謎の動きで私に答えを教えようとしてくれているが、全くもって分からん。
しょうがない、奥の手だ。
『先生、私がわかるわけないでしょう。』
満面の笑みでそう返すと、先生は小さくため息をついて軽く教科書で私の頭を叩いた。
本当に朝からついてないな。
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ゴンザレス(プロフ) - あずきさん» ありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです♡♡♡ (3月25日 22時) (
レス) id: b2056e73ae (このIDを非表示/違反報告)
あずき - めちゃくちゃ面白いです!!更新頑張ってください^.".^!♡ (3月20日 20時) (レス) @page25 id: 0b4479c19f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴンザレス | 作成日時：2024年3月14日 8時
