追いかけっこの朝 ページ2
無我夢中で走っていると中庭に向かっていたらしく、自動販売機の前でたむろっている2人を見つけた。
『みじゅ！！！涼くん！！！助けてー！！！』
すぐ彼らの後ろに回って盾にすると、嶺亜もやっとスケボーから降りてじとーっとこっちを見てきた。
「お前、もしかしてまた嶺亜怒らせてんの？笑」
そうやって呆れたように笑う彼は、幼馴染の井上瑞稀。
通称みじゅ。
「ちょっと、嶺亜くん。そんな脅さないであげてよ。女の子だよ〜？」
ふわふわと優しい口調で喋る彼はもう1人の幼馴染の橋本涼。
通称涼くん。
嶺亜、みじゅ、涼くん、そして私が幼馴染なわけだが。
『みじゅもなんか言ってよ！嶺亜に副会長ならされた身として！！』
この学校では、生徒会長になった者が副会長を決めれるという制度になっており、その他の役職も生徒会から会長が選抜することになっているらしい。
なので、今こうやって嶺亜に頼まれて(まあ半脅し)いたわけでありますけど。
瑞稀「まぁ、ここまできたらお前にもなって欲しいけどね。俺と巻き添えで。」
『みじゅ、、、もう！私の味方涼くんしかいないわけ！？』
涼「よしよーし、お兄ちゃんが慰めてあげる♡」
瑞稀「いやバカバカ。傍から見たらそれセクハラ！」
そんな言い合いを笑ってみていたのもつかの間、
鬼の形相の嶺亜が私の横に来ていて、
ニッコリとコッワーイ笑みを浮かべた。
嶺亜「俺、小中お前のこと助けてやったよな？」
『いや、あれもはや嶺亜のせいで...』
「ん？」と笑顔で迫ってくる嶺亜が怖すぎてなんも言えない。
小中、懐かしいな...。
嶺亜と幼馴染というだけで女の子たちに目をつけられては、嶺亜がそれを投げ飛ばしていってたな...。
なんで皆顔に騙されるんだろ。中身を見ないと中身を。
そんな回想を遠い目で思い出している間に、
私の指紋のハンコは嶺亜によって、生徒会の入部届けに見事に押されていたわけである。
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ゴンザレス(プロフ) - あずきさん» ありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです♡♡♡ (3月25日 22時) (
レス) id: b2056e73ae (このIDを非表示/違反報告)
あずき - めちゃくちゃ面白いです!!更新頑張ってください^.".^!♡ (3月20日 20時) (レス) @page25 id: 0b4479c19f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴンザレス | 作成日時：2024年3月14日 8時
