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店を出た俺たちだったけど、
明らかに光輝の様子がおかしい。
なんというか、前よりうわの空。
こんな調子で女の子を相手出来んのか？
そう思っていたのもつかの間。
次の日、仕事が終わった時光輝はもじもじしながら俺に声をかけてきた。
いつも直球勝負で来る光輝にしては珍しい。
光輝「なんか、あの子の顔が忘れられねーんだけど。」
ポリポリと頭をかきながら俺の方を気まずそうに見る。
光輝が彼女以外の子を気になると思っていることに驚いた。
純粋に、太陽みたいに笑っていたな、あの店員さん。
光輝は気づいてなかったみたいだけど、
小柄で幼かったけど、多分俺たちより年上だ。
あ、まって、ちょっとというか、相当嬉しいかも。
彼女と同様に、光輝も愛に飢えているんだと思う。
そうじゃないと、一緒に上京なんてして来ないと思うから。
俺は無意識にニヤニヤしていたようで、光輝に1発殴られてしまった。
まあそりゃニヤニヤしちゃうだろ、仲間の嬉しそうな顔を久しぶりに見たんだし。
その数日後、何がそうなったのかわかんないけど
例の彼女と一緒に飲んだらしい。
進展があったのかは教えてくれなかったけれど、
嬉しそうに話す光輝から、楽しかったことはわかった。
光輝「おいワタ？聞いてんの？」
渉「聞いてるって。で、何？笑」
不器用なリリと光輝のことだから、これから先また波乱万丈な出来事が起きると思うけど、
2人とも同じくらい、幸せにありつけるといいな。
俺は星が散らばる夜空を眺めながら、
相手に涙を気兼ねなく見せれて、その涙を拭いてくれるような人が横にいる。
そんな2人の未来を望んでる。
スピンオフ 完
終わり
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作者名：ゴンザレス | 作成日時：2024年2月28日 21時
